【勿忘草(わすれなぐさ)】
私のために取ってくれた花。私を永遠に愛すると証明をするために取ってくれようとした花。
私は確かにあなたが年老いたら私を嫌いになってしまうんじゃないかって心配だった。でもそれは些細なことだった。あなたは何でも私のために尽くしてくれていたのに。
私のためだけにその証明をしようとしてくれた。
それだけで嬉しかったのに……。
私は、あなたが昔から私のことになるとすぐ行動に移して尽くしてくれることを忘れてしまっていた。
流れが激しい川にその花を取りに行くというあなたを制止をしても振り切ったあなた。
私がもっと制止できていたら。私がそんな心配してると言わなければ。
あなたが、最期に
「僕を忘れないで」
と叫んで私に摘んだ花を投げてくれたこと。その言葉。忘れません。
私を永遠に愛してくれた、それを証明してくれたあなたを私は忘れません。
これからも私は一生あなたのことを忘れません。そしてあなたを永遠に愛しています。あなたを想い続けます。
あなたが摘んでくれたこの花とともに。
【ブランコ】
キーコキーコと悲しい音が鳴る。公園のブランコで漕いで見えるのは小さな小さな我が子の丸まった背中。いつもは仲良く遊んでいる友達がいるのに。今日は一人。
「どうかした?」と私は後ろから声を掛ける。
「……友達とケンカした……。」ふてくされたようなでもちょっと寂しそうな声で息子は返す。
「それで、どうしてケンカしちゃったの?」と言いながら私は息子の隣のブランコに腰掛ける。
「俺が大事にしてたもの壊したから、だからもう遊んでやんないって言っちゃった。」
「そっか……。でも本当は言い過ぎちゃったなって思っているの?」
「うん……。」
「なら明日仲直りしてみれば?」
「でも壊したし」
「ちょっと見せて?これ直るよ!大丈夫」
「本当!?」
「大丈夫直るよ。明日は仲直りできそう?」
「出来るかな?」と不安そうな息子を見て私はブランコから立ち息子のブランコの後ろに行き、背中を少し押す。
「大丈夫だって!きっと許してくれる。なんたって自慢の私の息子だからね!仲直りしていつもの元気出しなさいよ!」
ブランコは、背中を押せば高くなる。もちろん自分でも漕げるが二人で協力することは大事だと教えてくれる。また、順番を待つこと、交代すること、子供と目線を合わせることを。そんなことを思いながら明日の息子に背中を押す。
【旅路の果てに】
叶えたい夢への道は厳しく、目の前に立ちはだかる険しい壁ばかりで平坦な道では決してないだろう。
何度も立ち止まったり、もう歩きを止めたいときもあるだろう。だけど、あなたはこれまで頑張ってこれたんだ。あと少しだけでも歩いてみようじゃないか。
そうして乗り越えた先に叶えたい夢はそこにある。
叶えた夢の先にも、歩きを辞めて新たな道を歩き始めた先にまた、新たな旅が待っている。いのちに則り、有限ではある旅路ではあるが、だからこそ無限の可能性の旅が待っている。
そうして最期の旅路の果てにこれまでにどれだけの旅をしてきたのかと振り返る。それは最初の歩みも見えない程歩いた道のり。長い長い、そして時に短い分かれ道。最期は度重なる旅があなたを飾るだろう。
【あなたに届けたい】
心が疲れているときに勇気や、少しの安心を与えられたらと思って文を書いている。
言葉で伝えるのは難しい。上手く伝えられなくて、もどかしい気持ちのときはあるけれど、気持ちを伝えないのは無視するのと同じだと思うから、下手な言葉でも伝える。そう決めている。
誰かを助けたい。
そう思うのは私のエゴでしかないけれど、どこかで誰かの助けになっていたらいいなと思う。
感じた言葉
書きたい言葉
私がこう言ってあげたい言葉、
誰かにこう言ってもらいたかったという言葉、
こう言ってあげたら良かったなっていう言葉。
そういう言葉を届けたい。
【I LOVE…】
好きだと素直に言えたら楽なのに……。
どうしても、素直になれない自分に嫌になる。
いつも話しかけてくれて、笑顔が眩しくて、いつもタイミングよく助けてくれる。
釣り合わないというのは分かっているけど、そんな優しい君に惹かれている自分がいて、君を好きだって思ってしまう。
でも、いつも素直になれなくて、ついつい反対の態度を取って素っ気ない返事をしてしまう。
「ありがとう。」
「いつも君に救われているよ。」
「好きです。」
こんな簡単な言葉なのに、君のことを考えると胸が苦しくて、君を前にすると頭が真っ白になっちゃうんだ。
ごめん…。本当はいつも君に救われているんだよ。
大好きなんだ…。
この気持ち必ず伝えるから。待っていて。