如月

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2/14/2024, 4:10:24 AM

もう少し待っててくれ
少しだけ生きる理由があるから
あの子を育てることは時間稼ぎ

ぼーっと毎日を生きて死ぬ時間が来るのを待っていた
関心は無かったがよく似てるあの子と暮らすことになって長い
去年、高校生になった
大学進学を考えているらしい

だから、もう少し待っていてくれ

2/12/2024, 10:57:33 AM

「先輩、好きです。結婚しましょう」

後輩の実家で暮らす毎日
一日一回は言われた言葉
結局、最後まで「分かった」の一言を言わなかった
二人で暮らして半年 後輩の言葉は変わらなかった

「俺も好きだよ」
伝えたい
彼女の両親が気を使って、渡してくれた骨壺の中を見た

生きている間に伝えれば良かった
彼女が死んで16年 後追いもせずに生きてる

2/12/2024, 12:29:15 AM

覚えている
あの日、開け放たれたベランダから見た景色を、風に膨らむカーテンを
落ち行く貴女の姿を
落ちた後、洗濯籠には干し切れていない洗濯物がまだ入っていたことを

この場所で俺は貴女と同じ景色を見ている
一人暮らしをするようになって、初めて貴女の気持ちが分かった
ベランダから見る街の景色はとても汚かった
今になって貴女を許せる気がする
あの日、綺麗な姿でこんなに汚い場所に落ちていった貴女
逃げたつもりで、逃げた先で見世物になった

開け放たれたベランダの前で座り込む子供は、身勝手な怒りを持っていたけど、捨てられたと、役目を放棄して逃げたと思ったけど

今でも持っている あの日の新聞の切り抜きを

『母親 ベランダから飛び降りか』

2/10/2024, 10:21:00 AM

誰もがみんな心の中に何かを抱えている
人に言えない悩み、自分だけが辛い訳では無い
そう理解していても、自分は周りより辛い気がする
かと言って、そう思っている時もあればあいつより自分は辛くない、マシだと思っている時もある。

自分の方が辛いと思って不幸せに浸かっている時もあれば、自分はマシだと思って溺れないように藻掻いている時もある
人間らしくてそんな自分が、嫌いで好きだ。
死にたい生きたいと言っている自分が、なんだかんだ言って好きなのだ