仕事をしていると色が無くなっていく。忙しくて昼食を食べることが出来なかったり、ついブラックコーヒーやお茶を飲んでしまう。まず食事が疎かになってしまう。
自分の機嫌は自分で取らなきゃいけない。子供の頃は無性に大人になりたかったような気がするけど今は子供の頃に戻りたい。なけなしの理性と尊厳をかき集めて日々暮らしているから薔薇色の人生とはいかないだろう。
だからたまには自分のご機嫌取りをしなきゃいけない。たらふく甘いものを食べて少しいいランチを食べるだけでも案外色付いていくものだ。
自分の人生を色付けてくれる魔法の言葉。
たまには
毎年決まった時期に君に捧げる花束は少し味気ない色をしている。君に会う時は決まって泣いてしまう。もう泣かないようにしようと思うけど毎回泣いてしまうんだ。なんでなんだろう。
僕は心が弱いからまだ整理がついてないけど、おいおいやってみるよ。
寂しくはないよ。毎年来れるしね。
いやまぁ、まだ実感が湧いてないだけだけどね。
本当は…
大好きな君
ずっと羨ましかった。毎年この日は街が桜色に染まる。骨ばった身体もボサボサの髪も重めの一重も女の子らしくなんてなかった。女の子になりたかった。到底叶わない願いだった。こんな願い胸の奥に閉まっとかなきゃいけない。
ひなまつりなんて嫌いだ。
お前は女になれないと言われているようで嫌だった。ひねくれているのは分かっている。でもどうしてもそう思わずにはいられない。
歳を重ねるごとに思いは積もっていってしんどさは増すばかりだった。
女の子になれたらな。
ひなまつり
「お願い、置いていかないでよ。
僕の救いは貴女だけなんだ。僕が子供だからいけないの?ねぇお願い僕をひとりにしないで。」
僕は貴女に縋り付くことしか出来なかった。一瞬困ったような呆れたような顔を見せ、貴女は僕に目を向けて
「何言ってんだい!何めそめそしてんだい!
あたしはあんたが知ってる通りいい女なんだ
よそ見してると他の男に攫われてっちゃうよ。」
魔性の笑みを浮かべて言った。
艶やかな雰囲気、鮮やかな着物が良く似合う人だった。なのにからっとした強かさも備えている。
憧れだったんだ。
僕の、たった一つの希望だったんだ。
お願いだから、置いてかないでよ。
僕をひとりにしないで。
たった一つの希望
私は寂しがり屋なんだと思う。
誰かに肯定して欲しくて、愛して欲しくて、話を聞いて欲しくて裏垢を作った。
病んだ時は沢山リプくれるフォロワーさん達。
裸の写真をアップしたらとても褒めてくれるの。
はぁ…満たされる、満たされたい、足りないの。
こんな姿ママにも、パパにも、彼氏にも隠さなきゃいけないよね。みっともないもん。
でもここだけ、ネットだけ…私の居場所。
欲望