紅林真叶

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7/26/2023, 9:42:31 AM

鳥かご


所詮、籠の中の鳥だ。


籠の中で小さな反抗するくらいが、関の山なんだよ

7/21/2023, 6:57:18 AM

すべてを受け入れたような酒井様の表情は穏やかで、ただその時が来るのを待っていた。

「願わくば、天下人となられた家康様のお姿をこの目に焼き付けたかった。もっと欲を言うならば、家康様と隠月殿のややを…」

「ふざけるな……!勝手に死ぬなんて許さない」

「その命令は聞けません」

柔らかく微笑んだ酒井様が、家康様にそっと手を伸ばす。

まるでいとし子に触れるかのように家康様の頭を優しく、優しく撫でた。

「あなたはもう大丈夫。決して、一人ではないのですから」

「……勝手なことばかり言いやがって……」

「ほほ……老いぼれとはそういうものです。…隠月殿、家康様のことをどうかよろしくお願いいたします」

「はい…」

酒井様は安心したように笑みを深め、もう一度家康様を見つめた。

「あなた様は前に進んでください。死にゆく者のために、立ち止まったりしてはいけませんよ」

「当たり前だろ」

「そう……それでいいのです…………」

「酒井様…っ」

「……」

障子越しに差し込む茜色の夕陽が、微笑みを浮かべたままの酒井様を照らし出す。

徳川に、家康様に一生を捧げた忠臣は、主に見守られながら畳の上で安らかに生涯を閉じた。

5/2/2023, 7:16:05 AM

カラフル


目覚めた心を、何色に染めてみようかな

今日は何色に染めてみようかな

4/27/2023, 10:22:13 AM

生きる意味


どうしてか、この手が、いつもよりも大きく感じた。

この晴れない気持ちの正体が、一体なんなのか、まるで分からない。

だって、小さな頃から、よくこうして手を繋いで歩いていた。

楓ちゃんは駆け出し、ぐいと私の手を引いた。

その手が少し力強く感じたことも、楓ちゃんの瞳が時折切なく揺れていることも、すべて気のせいにして。

幼馴染に甘えるように、温かな拳を握りしめた。

もう、二度と離れないように。

4/27/2023, 9:57:15 AM

善悪


善悪とは何なのか


何が善で、何が悪なのだろう

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