『ピロン』
LINEの通知音がなる。この間別れた彼女からだった。
寄りを戻したいとかそういう内容だろう。俺は無視をする事にした。
『ピロン』
もう一度LINEの通知音がなった。
「どうせ元カノだ」と、誰かも確認せずにそのまま無視した。
次の日、俺の親友は死んだ。昨日きたLINEには親友から『死にたい』と、きていた。
俺は無視したんだ。きっと苦しかっただろう。だから俺は死んだ。
でも、親友は『迎えに来てくれなかった』
お題…1件のLINE
目が覚めると知らない景色。知らない人達。
でも、みんな私の名前を知っている。私は皆の名前を知らない。なんなら皆のことを初めて知った。
医者が私は重度の記憶障害だって教えてくれた。
病院にいるってことはずっと入院してるってことだろうけど、私には昨日までの記憶が無いからきっと今日まで眠っていたんだと思う。だから教えてくれた。
看護師さんが中庭に連れていってくれた。小さな公園みたいな感じだったけど、どこか懐かしくて、どこか寂しかった。
明日からは毎日ここに通う。そう決めて看護師さんに明日も連れてきてね!って言った。
-次の日-
目が覚めると知らない景色。知らない人達。
でも、みんな私の名前を知っている。私は皆の名前を知らない。なんなら皆のことを初めて知った。
医者が私は重度の記憶障害だって教えてくれた。
病院にいるってことはずっと入院してるってことだろうけど、私には昨日までの記憶が無いからきっと今日まで眠っていたんだと思う。だから教えてくれた。
看護師さんが中庭に連れていってくれた。小さな公園みたいな感じだったけど、どこか懐かしくて、どこか寂しかった。
明日からは毎日ここに通う。そう決めて看護師さんに明日も連れてきてね!って言った。
ー何となくこの光景に見覚えがあったー
お題…目が覚めると
私の当たり前。毎日この道を歩くこと。
私の当たり前。毎日あなたに会えること。
私の当たり前。毎日ポストに私を入れること。
私にとっては当たり前。でも、あなたにとっては当たり前じゃないみたい。
毎日一緒に帰って、毎日声を聞いて、毎日写真を撮って、毎日愛してる。
でも、いつからか何かに怯えてる。私が守らなきゃ。あなたに危害を加える奴を私が排除しなきゃ。
引っ越しても何してもずっと一緒だよ♡
私の(狂)愛を全部受け取ってね♡
お題…私の当たり前
「この街も都会になっていくのかな」
この街唯一の街灯をみながら呟く。
「私が死ぬ頃にはもっと明るくなってるね」
彼女は病気でもう一ヶ月もしたら死ぬと言われている。
ここは長年田舎だったが最近人が増えてきて、最近では珍しい全く街灯が無かったこの街に街灯工事がはいった。
半年後にはこの街全体に街灯ができるらしいが、彼女はそれを見届けられない。手術をして成功すれば生き残るらしいが、成功する確率が極端に低いことから手術をやめたらしい。
ー1週間後ー
彼女は死んだ。予想よりもずいぶんと早く。もっと話したいことがあったのに。
それから時は流れ街灯も全部できて幾つかビルのようなものができた。その写真を撮って彼女の仏壇に手を合わせる。写真を供えて。「もっと話したかった」と言えば彼女がそこで「私も」と微笑んでいるような気がする。
そして僕は自殺した。彼女に街を見せるために生きていたから。
お題…街の灯り
『七夕』
織姫と彦星が出会ふ日
同時に私達にとっては別れの日
貴方は言ふ
「明日は七夕だね」と
私は問うた
「願い事はある?」
彼は
「君が幸せなら願いは無い」と
そこに丁度星が流れた
次の日
彼は死んだ
私の幸せだ
私は嬉しかった。哀しかった
貴方が告白した日7月7日
貴方と別れた日7月7日
7月7日は願いが叶ふ
星が流れればきっと願いは叶ふ
お題…七夕