1件のLINEが来た。
彼氏からだった。
「別れよう」と書いてあった。
「了解」と返した。
1件のLINEが来た。
親友からだった。
「友達やめよう」と書いてあった。
「了解」と返した。
1件のLINEが来た。
私からだった。
「死ね」と書いてあった。
「了解」と返した。
そして、二度とLINEが来ることはなかった。
日差しが強い日は、基本的に傘をさしている。
そして、雨が降った日は傘をささないでおく。
これが私の傘の使い方。
日差しは嫌い。
暑いし、泣いたらバレちゃう。
雨は好き。
泣いてもバレないし、濡れるのは心地良い。
けど、こんなことしてたらみんなに嫌われる。
変人だって、笑われる。
そんな日の、暑い暑い夏だった。
ここではないどこかで、そっと死ねたらいいのに。
なんて、何回思ったことだろう。
私なんかの為に行われるお葬式。
みんなの顔は見えないままで。
ただ見ているだけの、第三者になるだけ。
涙も笑いも絶望も歓喜も、きっといつでも同じだった。
ほんとの気持ちは変わらないまま。
一直線の平行線。
そんな私と交わる線、きっとどこかにあるって信じてたあの日々が。
いつまで経っても脳裏から離れないのはなぜ?
繊細な花は、すぐに枯れてしまう。
繊細だから傷つきやすくて、繊細だから枯れてしまう。
人間もきっと同じなんだと思う。
繊細な人は、すぐに消えてしまう。
繊細だからすぐに傷ついて、繊細だから生きられない。
けど、繊細な花が儚くて美しいように、繊細な人間も美しいのだと思う。
今はそう…思うしかない。
子供の頃は、難しいことなんてよく分からなかった。
嫌なことがあって泣いたら、みんなが助けてくれた。
自分を最優先に考えることができた。
自分の意見を恐れずに言うことができた。
未来に不安なんてなかった。
怖いものなんてお化けぐらいしかなかった。
そんな無敵な自分に酔いしれてる、今の弱い自分が大嫌いだ。
もう生きていたくないほどに。
変わらない世界。変われない私。
どうなってしまうのかなんて…わかってる。