日差しが強い日は、基本的に傘をさしている。
そして、雨が降った日は傘をささないでおく。
これが私の傘の使い方。
日差しは嫌い。
暑いし、泣いたらバレちゃう。
雨は好き。
泣いてもバレないし、濡れるのは心地良い。
けど、こんなことしてたらみんなに嫌われる。
変人だって、笑われる。
そんな日の、暑い暑い夏だった。
ここではないどこかで、そっと死ねたらいいのに。
なんて、何回思ったことだろう。
私なんかの為に行われるお葬式。
みんなの顔は見えないままで。
ただ見ているだけの、第三者になるだけ。
涙も笑いも絶望も歓喜も、きっといつでも同じだった。
ほんとの気持ちは変わらないまま。
一直線の平行線。
そんな私と交わる線、きっとどこかにあるって信じてたあの日々が。
いつまで経っても脳裏から離れないのはなぜ?
繊細な花は、すぐに枯れてしまう。
繊細だから傷つきやすくて、繊細だから枯れてしまう。
人間もきっと同じなんだと思う。
繊細な人は、すぐに消えてしまう。
繊細だからすぐに傷ついて、繊細だから生きられない。
けど、繊細な花が儚くて美しいように、繊細な人間も美しいのだと思う。
今はそう…思うしかない。
子供の頃は、難しいことなんてよく分からなかった。
嫌なことがあって泣いたら、みんなが助けてくれた。
自分を最優先に考えることができた。
自分の意見を恐れずに言うことができた。
未来に不安なんてなかった。
怖いものなんてお化けぐらいしかなかった。
そんな無敵な自分に酔いしれてる、今の弱い自分が大嫌いだ。
もう生きていたくないほどに。
変わらない世界。変われない私。
どうなってしまうのかなんて…わかってる。
好きな色は?
そう聞かれた時、私はこう答えることにしている。
「…オレンジ色かな」
本当は黒色が好き。
だけど、色の好みでなんとなく性格が分かってしまうって聞いたことがあるから、私はそうはいわない。
私は相手に、明るいと思われたい。
だからオレンジ色と答える。
まぁ、偏見だけど…。