私は醜い。
誰よりも。
私は汚い。
誰よりも。
だから毎日死にたいって思っている。
けど私はこの世で一番不幸なわけじゃない。
ご飯もちゃんと食べれてるし、住む家もある。
だから生きていないといけないなんて、自分に言い聞かせている。
それがまた、死にたくなる気持ちを倍増させるなんて知らずに。
10年後の私から届いた手紙?
そんなのいらない。
どうせろくなこと書いてないし、自分が不幸になるって前もって分かっててもどうせ運命なんて変わらないんだから。
それなのにどうして人はそんなまやかしの書に縋るのか。
どうしてそんなにも未来が気になるのか。
それはきっと、自分の未来になんらかの希望を抱いているからだ。
ずるいよね。羨ましいよね。
私も…そんな希望が持てたら…。
バレンタインって嫌い。
相手が自分のこと、どれぐらい大切に想っているのか一発で分かってしまうから。
仲良かったあの子は私にチョコをくれないから好いてくれてないんだ…とか。
結局一個も貰えなかった私は誰からも好かれてないんだ…とか。
とにかくネガティブに考えてしまう。
…そんな日だ。
好きって気持ちを伝えたい。
けど私にはそんな勇気もない。
ただ、他の誰かに取られないように祈るだけ。
そんな日々を送っていると、自分の将来が見えてくる。
独身…孤独死。
悲しいはずなのに笑えてきてしまうのは、私がきっともう自分を諦めているからだ。
過去に戻りたい人間はたくさんいる。
みんな色んな後悔があって、色んな気持ちがある。
人生をリセットしたいんだよね。
分かるよ。私もそうだから。
だけどみんな本当は分かってる。
過去になんて戻れやしないって。
時計の針は反対には回ってくれないって。
だけどそう思ってないと生きていけないんだ、人間は。
儚くて、愛おしい顔をして、みんな朽ちてゆく。
こうはなりたくないと思うけど、私もきっとそれに近い。