私の汚い恋心。
ずっとあなたを憎んでた。
気付かないふりをするあなたを、私の目は真っ直ぐ捉えて笑っていた。
誰にも取られたくない。
取るやつなんて消してやる。
それぐらいの気持ちが、私にはある。
だから、この大きくなり過ぎてしまった綺麗な恋心を、あなたに届けたい。
私の彼氏はアメリカ人。
独占欲が強くて怒りっぽい彼だけど、私はそんなところが好き。
彼といると、自分がとても優しい人間だと思えるから。
「I LOVE…」
だから彼が違う女の子に愛の言葉を囁いて、如何わしいことをしたとしても全然平気。
だってまた私の人間としての価値が上がるんだもの。
「I LOVE… I LOVE…」
大丈夫、私はまだ大丈夫。
だからまだ…笑えるよね?
私は優しさを知らない。
だから私はダメ人間製造機と呼ばれてしまう。
でも、頼まれたら断れないじゃん。
謝られたら許しちゃうじゃん。
抱きつかれたら抱きしめ返してあげないといけないじゃん。
それのなにが間違ってるの?
これは優しさじゃないの?
じゃあ、優しさってなに?
私の大好きなミッドナイト。
私を闇に包むミッドナイト。
私の未来を予言するミッドナイト。
私を汚くするミッドナイト。
大っ嫌いな
ミッドナイト。
今年受験の私は、自分の将来について考える日々を送っていた。
低学歴の私が国公立なんて行けるわけもなく、せいぜい私立のFラン大学が関の山という現状。
だから私の人生はもう終わったんだと思っていた。
だけどそれを両親に相談したら、呆れたように笑って、生きてさえいてくれれば良いよと抱きしめてくれた。
涙が溢れた。
同時に、自分の不甲斐なさに死にたくなった。
自分には誇れるようなこともないし、両親を幸せにしてあげられるようなスキルもない。
だけど両親がこう言ってくれたことで、安心と不安が半分半分になった。
私は、この家に生まれて良かったと改めて感じた。