SOS

Open App
11/26/2022, 4:39:36 PM


彼の体温、吐息。

微熱で倒れているからか、いつもより鮮明に感じる。

苦しそうな彼の手前、勝手に触れてしまうこともできない。

だから私は、彼の耳に顔を寄せて、そっと呟いた。

『ねぇ、その熱…私に移してみない?』

11/25/2022, 1:01:30 PM


私は太陽になりたかった。

太陽の下で、辛い現実なんて知らないまま、みんなに笑ってて欲しかった。

けどそんな都合よくなんていかない。

みんなは今、月の下で暮らしている。

太陽の下で暮らしているのはもう小さな子供しかいない。

この現実に、誰か気づいて。

11/24/2022, 12:48:02 PM

セーターを編む。

貴方を想う。

簡単そうに思えるけど、実はとても難しい。

不器用な私がセーターを編む。

もう届かない存在の貴方を想う。

それがどんなに儚くて辛いものか、貴方は知らない。

11/23/2022, 12:44:43 PM

私は今日、死にたかった。

だから屋上に来た。

けど、出来なかった。

高いところから地面へと落ちていく感覚を、私は知らなかったから。

隣で無惨に砕け散った友人を見て、こうはなりたくないと思ってしまったから。

あの時の友人は、これから死ぬ恐怖に震えたような、そんな顔をしていた。

11/21/2022, 2:18:02 PM

どうすればいいの?

…って、みんな一度は誰かに聞いたことがあると思う。

その時なんて答えが返ってきたか覚えてる?

私はいつも、自分で考えろって言われてたよ。

けどさ?自分で考えても分からないから聞いてるのに、その答えって冷たいと思うんだ。

冷たいと思うけど、同時に温かいとも思ってしまうんだ。

私の事、ちゃんと考えてくれてるんだなって。

この意味、分かる?

Next