✝しがない高校生✝

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6/25/2024, 11:58:33 AM

繊細な花

そっと触れたら弾けそうな蕾
そこからチラッと見える雄蕊
花びらに張り付いている雫に
じーっと見つめれば1枚1枚と
他の花よりも弱々しいけれど
どうしても惹かれるあの香り
目が見えずとも全てを感じる
そして上に美しく生きている
あの花は何と名付けようかと
繊細な花を感じながら今日も
深い深い眠りに落ちていった

6/24/2024, 11:30:29 AM

1年後

1年後の僕はきっとイケメンで
気遣いが出来るとても優しくて
可愛い子からとてもモテる
そんな男になってるに違いない

と毎年僕は言っている
もしこんな男になれるのなら
それは夢の中だけかもしれない
散歩でイケメンに会ったら
僕でも叫ぶかもしれない
だって…イケメンだよ??

こんな風に何度も
1年後は1年後はと
思い続けている

6/22/2024, 11:23:33 AM

日常

ただ食べてただ遊んでただ過ごしているだけ。
それが当たり前だと思い込んでいる。
僕も貴方も、それが当たり前だと
そうやって生きている。

ふとした時それは本当に?と不思議に思ってしまう。
当たり前とは?日常とは?
一つ一つが当たり前じゃないこと。
一つ一つが大切でかけがえのないものだということ
失ってから気付いた当たり前を
今はただ後悔している。

6/22/2024, 1:30:08 AM

好きな色

その真っ白なキャンパスに
一つ一つ丁寧に
「僕」という色をのせていく。
色褪せたその肌色は
まるで冷たく感じられるよう。

その失われた懐い声と共に
一つ一つ丁寧に
「貴方」という色を重ねていく。
薄暗いその瞳の色は
まるで月を閉じ込められたかのよう。

その真っ白なキャンパスに
一つ一つ丁寧に
「全て」という色をのせていく。
色褪せず残ったのは
忘れることのない真っ赤な色だけ。

5/5/2024, 4:23:33 AM

耳を澄ますと

静かに耳を澄ますと
蛙が水溜まりに飛び込んだ

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