好きな色その真っ白なキャンパスに一つ一つ丁寧に「僕」という色をのせていく。色褪せたその肌色はまるで冷たく感じられるよう。その失われた懐い声と共に一つ一つ丁寧に「貴方」という色を重ねていく。薄暗いその瞳の色はまるで月を閉じ込められたかのよう。その真っ白なキャンパスに一つ一つ丁寧に「全て」という色をのせていく。色褪せず残ったのは忘れることのない真っ赤な色だけ。
6/22/2024, 1:30:08 AM