色とりどり
僕の色
君の色
空の色
森の色
同じようで全然違う
どんな色?
こんな色?
僕は赤?
それとも青?
黒?白?
君もそう
どんな色?
カラフル?
それとも透明?
灰色?
ねぇ、君は色々な色がある
僕も同じ
喜ぶし
怒るし
笑うし
泣くし
それぞれ色があるんだ
それぞれの個性がある
一つ一つが輝いている
それが君でそれが僕だ
色とりどり
雪
雪というものは
いくつもの小さく様々な模様の結晶が集まり
陽を浴びながら一つ一つが必死に輝いている
すぐに溶けるけれど…
僕はそれを見て
まるで人々のようだと思った
一人一人がそれぞれの個性を持ち
人生という道を歩んでるから
僕らは雪だ
雪は僕らだ
僕はそう思った
プレゼント
もうすぐクリスマス。
お母さんはいつもサンタさんがプレゼントを
届けてくれると言うけど僕は知ってるんだ。
去年はサンタさんに会いたくて寝たフリしてたら
コツ…コツ…って足音が聞こえたんだ。
ニヤケないように布団で顔を隠して
サンタさんを待ったんだ。
ガサガサ…ドサ…プレゼントを置いた音がして
僕は早く開けたい気持ちでいっぱいになった。
サンタさんはどんな人だろうって
気になった僕はそっと布団から顔を出して
ドアを開けて帰ろうとするサンタさんの後ろ姿を見た。
僕は驚いたんだ。
だってお母さんがサンタさんに変身してたんだから。
それを見て僕は秘密を知ったことを嬉しく思った。
プレゼントの中身は僕の大好きなお母さんのアップルパイと
「メリークリスマス」と書かれたお手紙が入っていた。
ゆずの香り
僕はゆずの香りが好き。
落ち着くしリラックス出来るから。
嫌なことあっても立ち直れるから。
思い通りにいかなくても頑張れるから。
下ばかり見てても何も変わらない。
分かってるけど中々難しいんだ。
でも諦めたくなくて泣いてた時。
君はゆずを僕に渡した。
剥いてみると深い香りが広がって。
前向きになれたんだ。
だから僕はゆずの香りが好き。
大空
大空とは?
僕は考えてみた。
僕たちは大きな空と同じくらい大きな気持ちを持ってると。
嬉しいや楽しい、悲しいや悔しい気持ちも色々あって。
気持ちってそれぞれだけど大空みたいに広いって思うんだ。
大好きなおばあちゃんが亡くなった時、お母さんが言ってたんだ。
「大丈夫よ、あなたが忘れなければ
おばあちゃんはずっと空から見ててくれてるよ」
その時は僕は幼かったから意味は分からなかった。
でも今なら分かる気がする。
大空は広くて美しい。
でもそれ以上にこの思いは広いことを僕は信じてるんだ。