✝しがない高校生✝

Open App
12/23/2023, 11:03:35 AM

プレゼント

もうすぐクリスマス。
お母さんはいつもサンタさんがプレゼントを
届けてくれると言うけど僕は知ってるんだ。
去年はサンタさんに会いたくて寝たフリしてたら
コツ…コツ…って足音が聞こえたんだ。
ニヤケないように布団で顔を隠して
サンタさんを待ったんだ。
ガサガサ…ドサ…プレゼントを置いた音がして
僕は早く開けたい気持ちでいっぱいになった。
サンタさんはどんな人だろうって
気になった僕はそっと布団から顔を出して
ドアを開けて帰ろうとするサンタさんの後ろ姿を見た。
僕は驚いたんだ。
だってお母さんがサンタさんに変身してたんだから。
それを見て僕は秘密を知ったことを嬉しく思った。

プレゼントの中身は僕の大好きなお母さんのアップルパイと
「メリークリスマス」と書かれたお手紙が入っていた。

12/22/2023, 12:09:25 PM

ゆずの香り

僕はゆずの香りが好き。
落ち着くしリラックス出来るから。
嫌なことあっても立ち直れるから。
思い通りにいかなくても頑張れるから。
下ばかり見てても何も変わらない。
分かってるけど中々難しいんだ。
でも諦めたくなくて泣いてた時。
君はゆずを僕に渡した。
剥いてみると深い香りが広がって。
前向きになれたんだ。
だから僕はゆずの香りが好き。

12/21/2023, 12:21:06 PM

大空

大空とは?
僕は考えてみた。
僕たちは大きな空と同じくらい大きな気持ちを持ってると。
嬉しいや楽しい、悲しいや悔しい気持ちも色々あって。
気持ちってそれぞれだけど大空みたいに広いって思うんだ。

大好きなおばあちゃんが亡くなった時、お母さんが言ってたんだ。

「大丈夫よ、あなたが忘れなければ
おばあちゃんはずっと空から見ててくれてるよ」

その時は僕は幼かったから意味は分からなかった。
でも今なら分かる気がする。

大空は広くて美しい。
でもそれ以上にこの思いは広いことを僕は信じてるんだ。

12/21/2023, 12:40:40 AM

ベルの音

────…リン……リン………リン……

不気味なベルの音。
僕は何処にいるのかも知らない。
記憶がある筈なのに、まるで霧がかかったかのように思い出せない。
真っ暗な暗闇の中、ベルの音を頼りに歩いていく。

───…リン

一つ鳴ると、水の流れる音がする。
何故だろうか?頭が真っ白になってしまう。

───……リン…リン

二つ鳴ると、波の音がする。

異様な雰囲気が漂ってきて身体が震えてしまう。
海が近いのか?どうして真っ暗なんだ?

───……リン………リン……リン…………ポン

三つ鳴ると、ポンと聞き慣れない音が聞こえてくる。
よく聞いてみると安心するような…?そんな感じがした。

…………ポン………ポン……ポン…ポンポンポン

辺りは霧が晴れるように明るくなっていく。
ポンポンとなる音と共に記憶が流れてくる。
何故か涙がこぼれて、その時僕は悟った。

そうダ…ぼクは……岸からお千て…死ンだんだナ。

12/20/2023, 6:41:14 AM

寂しさ

僕には大切で大好きな人が居る。
恋人でもないし家族でもない。
親友寄りの特別な関係と君は言った。
ある日、君は他の人と仲良く楽しそうに話していた。
いつもは僕と一緒に居るのに。
話しかけてみたら気付いてないだけなのか無視された気がして
とても胸のあたりがモヤモヤした。
帰り道、君に聞いてみた。
「ねぇ、今日は違う人と楽しそうに話してたよね」
不機嫌そうに言ったら君はすぐに謝ってきた。
「ごめんね〜でもずっと一緒だとなんかね…笑」
違う、僕はただ理由を知りたいだけなんだ。

ねぇ、僕は怒ってないよ?
このモヤモヤがずっと続いてて嫌なんだ。
理由を聞けば無くなると思ったけど理由は知らないままで。

ねぇ、この気持ちは何?
その時涙が零れた。

Next