冬は一緒に
冬は一緒に炬燵で暖まり
冬は一緒に蜜柑を剥いて
冬は一緒にテレビを見て
冬は家族と笑いあったり
冬は家族と仲良く眠って
思い出話で盛り上がると
君も私も一緒に微笑んだ
とりとめもない話
なんだろう。
急に頭に浮かんでくる言葉が口に出て
君がその話題で盛り上がる。
なんだろう。
いつもの事なのに、いつもと同じ会話なのに
ずっとこの時間が続いて欲しいと思っている。
幸せなんだな。
いつもと変わらない、それが幸せで
僕にとって一つ一つが大切なんだ。
いつもと変わらないけど
今日を明日を大切にしようと思った。
風邪
風邪引いた時ってさ
好きな人に看病してもらうのいいよね
「大丈夫?辛いよね、ほらお粥作ったよ」
って食べさせてくれたり
眠りにつくまで近くに居てくれて
起きたら寝落ちした君が居るのって
本当に幸せなんだよね
風邪は苦しいけど
好きな人が居れば早く治る…なんて
嘘みたいだけど本当なんだよね
だって君と話す為に隣に居る為に
風邪を治そうって思うんだから
雪を待つ
──最近少しずつ寒くなってきた頃。
もう12月なのに雪が降る気配はなく
彼女は窓辺に座り、雪が積もったら何をして遊ぼうかと外を眺めていた。
白い息を吐きながら外を歩いていると街はクリスマスの飾りで彩られている。
暖かいコートを着ても寒さが身に染みるけれど彼女は小さく笑う。
ふわりふわり…
真っ白な妖精のようにふわりふわりと私の手に落ちて手の平でとけた。
「ふふ、不思議だなぁ」
あの日も今日みたいに雪を待っていた時
街道でお母さんが言ってたんだ。
「ねぇ、雪はね真っ白な妖精なんだよ
街の人達や私を見てごらん、みんな幸せそうだよね
ほら、あなたも暖かい気持ちになったでしょう?」
その時花びらが落ちてるように雪が降ってきた。
お母さんがにこって微笑むから私も暖かい気持ちになったんだ。
今はお母さんは遠くに行ってしまったけれど
今もここに居たかのように暖かくて。
何処か寂しいと感じるけど大丈夫、
これからは貴方がそばに居てくれるから。
愛を注いで
お願い…愛を注いで、愛が足りないの
────遠距離恋愛なんて耐えられない
君は仕事だからって国外に行ってしまったけれど
私は不安で堪らないんだ
だって可愛らしい女性が沢山居るのでしょう?
君は「愛してる」と言ってくれたけど
もし…って考えたら涙が零れる
分かってるよ、私って重いよね
電話やLINEで話したりはするけど
「忙しいからまたな」「今仕事なんだ」
そう返信される度に話す日が少なくなっていく
あれ…君は仕事そんなに好きだっけ?
でも仕事を頑張ってるの応援したいしな
そうだ、旅行で君のいる場所に行こう
私は仕事を休み、飛行機に乗り
君には内緒で手作りお菓子を持ち君のいる所へ向かう
あぁ喜んでくれるかな
君は私を愛してるんだもの
きっと会ったらもっと大切にしてくれるはずだよね
───君を見かけた…私は走った
愛情を注いでくれたのはあの日で最後だったんだ
もっと愛情注いで欲しかったな
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友達からのリクエスト「愛の重い女の子の失恋話」