まだまだ生きたい、未成年くん1号

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5/11/2024, 10:40:57 AM

2024 5/11 ♯6 〈愛を叫ぶ。〉

僕は『腹から声を出す』ことをここ数年はしていない
そんな僕が 誰かに腹の底から愛を叫ぶ
叫ぶといってもいつもの1.1倍くらいの音が口から出るだけ
海では波と波が合わさり 一つの大きな波となるように
僕の叫びも周りの無関係な音の波に飲まれるのかな
そうなったとき
僕の口から出た小さい津波はあのコの耳元まで届くかな

5/10/2024, 10:57:47 AM

2024 5/10 ♯5 〈モンシロチョウ〉

 幼い頃に蝶を一度だけ捕獲したことがある。紋白蝶だ。その美しい羽に触れたい。そうすれば僕も。その一心で少し手汗が滲んだ人差し指と親指がそいつの羽を捕らえる。
 「ちぎれちゃった。」
僕は一匹の紋白蝶を紋白蝶でなくしてしまった。手汗にくっつくハネと白い粉を急いで家のトイレの蛇口で綺麗に洗い流す。
 これじゃあまるで下手な殺人犯だ。けれども完全犯罪だ。誰にも見られていないからね。でも、まだ汚れはのうみその溝にこびりついていて取り除けない。

「僕が今日もおうちに帰ってまず最初にすることは、手を洗い顔をゆすぐことです。その方がキレイになるから。」

5/9/2024, 10:35:54 AM

2024 5/9 ♯4 〈忘れられない、いつまでも〉

 自分にとって忘れられないことか。何があるかな。まあこうやってあの経験にしようかな、この思い出にしようかなって探れるということは少なからずあるという証拠なんだけどね。
 じゃあ、中学校で初めて数学に触れた時のことにしようかな。その日は中学校で使う教科書、問題集とかが配られたんだけど、特に数学の教科書の厚さに驚いたんだよね。
「えっ。これで一年分?あと三倍?」
ちょうどこんな感じになったんだよね。少しペラペラとめくっても、出てくるのは大量の計算式やら問題しか載ってないページやら、当時数学が“嫌い”だった僕はもう途方に暮れたよね。
 中学校を卒業した今でも数学には苦手意識があるのはこれからも変わらないであろう事実だけど、今は“嫌い”ではなくなったかな。今はもうライバル関係かな。
言うなれば、
“絶対に解かれたくない問題vsやる気だけはある自分”
みたいな感じかな。
 今日もまた教科書には載らない僕と数学の静かで黒ずんだ戦争の幕開けだ。

5/8/2024, 12:31:59 PM

2024 5/8 ♯3 〈1年後〉

 春という新しいスタートに希望や不安を寄せるような時期にこのお題は、酷な気がするね。まあそんなことは置いといて、ちょっと書き出してみるよ。
 まず第一は死なずに健康でいることかな!一年後にもまたこうやって明日のことを考えず、のんびりした生活を送れていると嬉しいかな。
 二つ目は、、う~ん。。思いつかない!考えれば考えるほど余計なことばかり思いついちゃうな。
 まあその内、絶対に見つかるという自信だけはあるよ。だってまだ一年後まで365日もあるんだから。
 僕はまだゆっくり、ゆっくり今日を楽しむとするよ。

5/7/2024, 10:54:02 AM

2024 5/7 ♯2 〈初恋の日〉

 今日はちょっぴり恥ずかしいお題だね。無理に結論を出すなら案外、みんな気づかぬ内にしているものかもしれないと思う。
 例えば桜の木の下で涼しいそよ風に吹かれた時、海辺のパラソルの下にそっと座った時、紅葉した鮮やかな葉っぱたちに目を奪われふと横を見た時、こたつの中で足がぶつかった時。
 やっぱり酸っぱいものばかりでした。完熟して甘い思い出になるまではそっとしまっておこうと思う。

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