『大空』
大空を見上げると、自由すぎてちょっと不安になる。
あまりにも広くて、まるで何も決められないような気がしてくる。
風が吹いても、何も指示してくれないし、
雲も、どこに向かっているのかさっぱりわからない。
空はただ広がっていて、
その広さが時に圧倒的で、動きたくなくなることもある。
でもその一方で、どこへでも行けるような気もする。
大空のように自由になりたくても、結局、どこから始めていいのかが分からない。
それでも、いつか空のように、迷わず羽ばたける時が来るのかな。
「寂しさ」
週末になると、いつも寂しさがやってくる。
何も予定がない日は、朝から何となく空虚な気持ち。
外に出ることを考えてみても、
誰に会いたいわけでもなく、どこへ行くべきかもわからない。
それでも、無理にでも動こうとして、
近所のカフェに向かう。
席に座ってみると、周りは楽しそうに話しているけれど、
私はただコーヒーをすするだけ。
なんでこんなに、
自分だけ取り残されている感じがするんだろう。
スマホを見ても、
誰からも連絡がない。
「まぁ、そんなものだよね」と自分に言い聞かせるけれど、
心の中に小さな空虚感が広がっていく。
でも、帰り道で気づく。
寂しさは、無理に消そうとしなくても、
ただ時間が経つだけで少しずつ薄れていくものだって。
結局、今日も自分一人で過ごすけれど、
それも悪くないと思えるようになった。
『冬は一緒に』
冬の寒さ、君と一緒なら温かいはずなのに、
勇気が出ないまま、ただ雪を見てるだけ。
君が笑ってると、
心が溶けそうになるけど、
結局は『寒いね』としか言えない自分に、
雪より冷たい気持ちが降り積もる。
『とりとめもない話』
①時計が止まった日
「部屋の時計、いつの間にか止まっててさ。」
「あるある。時間が止まったみたいに感じるよね。」
「動かない時計って、なんか…落ち着く時もある。」
「わかる。でも気づくと、慌てて時間確認しちゃうんだよね。」
「時間って、不思議だね。止まってると気になるのに、進んでると追いつけない。」
②コーヒーと砂糖の話
「コーヒー、いつからブラックで飲めるようになった?」
「高校くらいかな。でもまだちょっと苦い。」
「私、砂糖とミルク絶対入れる派。」
「甘くないと無理?」
「ううん、苦いのも嫌いじゃないけど、ちょっと甘さがほしいだけ。」
「なんかさ、大人になっても完全に苦いものばっかりじゃつまんないよね。」
こういう、なんでもない話ほど、
あとでふと思い出して、
なんとなく笑える。
「風邪」
風邪が訪れて、
何もする気が起きない。
お茶とティッシュ、
ただそれだけが私の世界。
暖かい布団に包まれて、
外の音が遠く聞こえる。
風邪は静かに、
でも確実に、私の一日を支配する。