かっぱえびせん

Open App
12/8/2024, 12:10:41 PM

「ありがとう、ごめんね」

ありがとう、君が見せてくれた世界の広さ。
本の中に、言葉の中に、未知が詰まっていた。

ごめんね、知識を追いかけるばかりで、
君の声を聞き逃してしまった日々。

ありがとう、ごめんね。
君がいなければ、私の世界はもっと狭かった。
でも君と一緒に、まだその先を見たいんだ。

12/7/2024, 10:47:16 AM

「部屋の片隅で」

部屋の片隅で見つけた
少し欠けた写真立て
笑っているのは、
まだ未来を知らない自分たち

埃を払うと、
手に付く細かな粉が
過ぎた時間の重さを語る

部屋の片隅には、
戻らない日々の残響が眠っている
触れれば温かくて、
けれど少し冷たい

あの日の自分に何か伝えるなら
「そのままでいいよ」って言うだろうか
それとも、ただ黙って頷くだけか

片隅でひとり思い出す
過去も未来も混ざり合うこの瞬間
写真を戻し、また時を重ねる

12/7/2024, 3:32:01 AM

「逆さま」

逆さまにしたら、
世界の音が変わり、
空は足元に広がり、
地面は遠くの空に漂う。
まるで夢の中にいるようで、
それが現実だと知っているから不思議だ。

涙も笑顔も逆さまに流れ、
思い出が逆転して映る。
あの日の言葉も、
今の心の声も、
すべてが反転して、
新しい形に生まれ変わっていく。

逆さまでも、
少し違うだけで、
何もかもが新しく見える。
失ったものも、
その向きを変えたら
手のひらの中に戻ってきそうで、
希望が見え隠れする。

逆さまにしたって、
それでも私は私。
どんな角度でも、
心はまっすぐに前を向いている。

12/5/2024, 2:18:51 PM

「眠れないほど」

眠れない。
布団の中で小さな葛藤が始まる。
羊を数えるべきか、いや、もう羊も疲れてるだろう。
瞼を閉じても、脳内会議は全員手を挙げて賛成してくれない。

寝る。寝るべきだ。
でもさっき思い出したあの恥ずかしい瞬間、
「あの時なんであんなこと言っちゃったんだ?」
とか再放送が始まる。深夜枠で特別編だ。

考えるな。リラックスだ。
でもどうせ明日の朝、寝不足の自分に説教される。
「昨日何してたんだよ?」って。

ああ、眠れないほど面白い自分の脳内劇場に拍手喝采を送りながら、
夜は静かに、でも賑やかに更けていく。

12/4/2024, 3:00:24 PM

「夢と現実」

夢の中では、空を飛んで
何もかもが自由で、重力なんて気にしない
足元はふわふわ、どこまでも行ける気がして
あなたの声が風に乗って、耳に届く

でも現実では、足元はしっかり地面について
歩くたびに感じる重さが、
私を引き戻して、時々「これでいいのかな?」って
考えさせられることがある

夢の中では、時間も急かさず
ゆっくりと流れて、何もかもがうまくいく
でも現実では、時計の針が進むたびに
焦りが募って、気づけばもう遅い気がして

夢では、全てが手のひらの中にあって
何をしても、後悔なんてない
でも現実では、何度も同じ場所をぐるぐる回って
本当にやりたかったことが見えないまま

それでも、夢を追いかける気持ちは捨てずに
現実の中で少しずつ、歩みを進めようと思う
だって、夢の中で見た光景が
きっと現実に変わる瞬間を信じているから

Next