【もしも世界が終わるなら】
願ったり叶ったりだ。
こんな世界がなくなるなんて。
逆に今までなくならなかったのが不思議なほど。
これまでたくさんの悪意を受けて、
痛かっただろうなと思う。
人間たちの都合でめちゃくちゃにされ続けて
それでもなんでもないみたいに存在し続けてくれた。
そんな世界がなくなるなら、願ったり叶ったりだ。
【答えは、まだ】
「もう、いいよ」
そう悲しそうに言った君の言葉が耳から離れない。
どうすればよかったのか。
どうすれば離れずに済んだのか。
僕の何が悪かったのか。
答えは、まだ出ていない。
夢にまで出てくる君は、僕が今まで見てきた表情とはまったく違っていて。
好きにならなければ、付き合わなければよかったなと、そう思ってしまう自分がいるのはもっと嫌だ。
【センチメンタル・ジャーニー】
行き先のわからない電車に乗って、バスに乗って。
辿り着いた駅のホームでため息をついた。
なんでこんなことをしているのだろう。
しかし、それが感嘆のため息になるのはそう遅いことではなかった。
果てしなく見える海。
季節外れなことは理解していながら砂浜に座った。
寄せては返す波が綺麗で、目を離せなくなった。
「綺麗だ……」
彼女のように。
誰にも言えないその言葉を飲み込んで、夕日に目を細めた。
【君と見上げる月…】
君と見上げる月は綺麗だ。
一人で見上げる月よりずっと。
君といると、一人が苦手になる。
【空白】
友達との会話の中に空白が生まれるのが
耐えられなくなって
そんなものが生まれない、
生まれても耐えられる男友達との会話に
逃げるようになったのは
ほぼ当たり前だった。
それに嫌な顔というか、
信じられないような顔をされるのも
また耐えられないほど苦手だった。
それを打ち明けられないのも
自分さえ耐えればいいと思ってしまうのも
いつまで続くのだろう。
そんな自分が、環境が、消えてしまえばいいのに。