8/5/2025, 9:56:59 AM
【ただいま、夏。】
ただいま、なんて。
帰ってくんなよ。
8/4/2025, 9:59:00 AM
【ぬるい炭酸と無口な君】
カシュッと気持ちのよい音がして、隣の彼の肩が揺れる。
「君も、飲む?」
たまたま持っていたもう一本を差し出すと、
「……ありがとう」
と、短い感謝の言葉が返ってきた。
「私、これめちゃくちゃ好きなんだー」
私ばかり話している気がする。
相槌は打ってくれないけれど、ときどきにこにこと笑ってくれる。
「あつい……」
わずかな静寂に彼の声が溶ける。
「暑いね」
8/2/2025, 9:59:35 AM
【8月、君に会いたい】
会いたいと思う人がいるだけうらやましい
7/31/2025, 9:56:38 AM
【熱い鼓動】
「暑いね」
顔が熱い。
彼女の耳あたりを流れる汗が、妙に色っぽくて。
目を離せなかった。
「うん、暑いね」
心臓がうるさく跳ねる。
彼女の手を取ろうとして、やっぱり拳を握りしめる。
「手、つなぐ?」
彼女が恥ずかしそうに手を取る。
「いいの?」
「いいに決まってるじゃん」
じんわりと温かい手を握ると、なんとなく安心する。
楽しそうに腕を振った。
7/28/2025, 9:36:38 AM
【オアシス】
扇風機の壊れそうな音が響く。
ルービックキューブをカチャカチャと回す。
セミの声もよくわからない虫の声も、全部どうでもいい。
小さく聞こえる祖母の声に耳を澄まして相槌を打つ自分が、どうしようもなく二人で、一人じゃないのに寂しくなった。
悲しいじゃなくて、寂しい。
寂しいじゃなくて、哀しい、のかもしれない。
ずっと、いかないで。