シンビジウム

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1/23/2025, 9:59:10 AM

【あなたへの贈り物】

これが好きかなって。
これが喜んでくれるかなって。

そうしている時間が一番楽しい。

そして、あなたの笑顔が見られたら一番嬉しい。

1/22/2025, 8:30:12 AM

【羅針盤】

羅針盤は、人々が進むべき道を表すものだ。

それがないと、どちらに進んだらいいのかわからなくなる。


進む道は自分では決めづらい。

誰かに決めてもらうのは楽だ。

責任をもたなくていいから。

1/21/2025, 8:51:27 AM

【明日に向かって歩く、でも】

家に帰る。

制服を脱ぐ。

机に向かう。

教科書を開く。

ノートを開く。

シャーペンを握る。

文字をさらさらと書く。

真っ白だったノートが黒くなっていく。


ーーそんな夢を見た。
                       fin.

1/18/2025, 9:57:44 AM

【風のいたずら】

見てるだけでいい。
その気持ちが崩れたのは、いつのことだったか。
目の前の人を笑顔にすることだけを考えて、自分の評価も気にしない彼を手に入れたい、と思ったのはいつだったか。
僕の気持ちに気づいてほしい、と。
いつの間にか、そう思っていた。
そしてそれと同時に、彼女の影を感じたのはいつだったか。
怖いぐらい唐突に、女の存在に気づいた。


好きだ、と気づくのとだめだ、と自制するのがほぼ同時だった。
無意識に、好きになっちゃだめだと思っていた。
目で追っても、見てて欲しくても。
絶対にそんなことなるわけないって、無理矢理押さえつけていた。
だから、彼女をつくった。
好きになってしまった気持ちを忘れるため。
ただそれでも忘れられなくて、どうしようもない痛みだけが胸の中にあった。
                       fin.

1/14/2025, 9:57:43 AM

【まだ見ぬ景色】

新年だから目標を立てなさい。
できるだけ大きなことを。

先生はいつも無理難題を言う。

明日がどうなっているかすらわからないのに、それよりも先のことなんて考えられるわけがない。

そう思うと、授業中でも意識が薄らいでいった。

「当てられてるよ」

目が覚めたのは、親友が起こしてくれたからだった。

「今年の抱負だって」

ぼんやりとした思考の中に、大嫌いな"抱負"という言葉が聞こえた。

つい苛立ってくる。

「ないです、抱負なんて」

みんなの視線が私に集まる。

「…そうですか」

冷めた先生の声が響く。

少しだけ罪悪感を覚えながら、そのまま席に座った。

まだ未来は見えない。
                       fin.

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