12/1/2024, 9:54:37 AM
【泣かないで】
僕が悪い?
お母さん、泣かないでよ。
罪悪感で息が詰まるから。
11/30/2024, 9:24:05 AM
【冬のはじまり】
冬のはじまりは、息が白くなることで感じる。
先日、信号待ちで軽く息を吐くと白く染まった。
友達と冬の意義について語り始めるのも、ちょうどこの頃だ。
11/29/2024, 8:17:50 AM
【終わらせないで】
世界の片隅で、誰かの声が消える。
「僕という存在を、忘れないで」
誰の記憶からも消えることが、きっと本当にいなくなることだ。
人生が終わっても、そこで終わりじゃない。
誰かの記憶の中で生き続ける。
fin.
11/28/2024, 7:55:33 AM
【愛情】
"愛情"という名の刃を振り上げる。
"愛情"なら、何をしてもいいでしょう?
だって、壊れてても腐ってても"愛情"なんだから。
ピキリと心が割れる音がした。
fin.
11/27/2024, 8:41:11 AM
【微熱】
微熱みたいな恋だった。
教室の真ん中で笑う貴女に、教室の隅で教科書を開く僕が恋に落ちた。
ふわりと花が開くように笑う姿に、惹かれた。
貴女のことが知りたい。
教科書を読んでいるフリをしながら、横顔を眺めるのが習慣になった。
友達とお弁当を食べる姿。
テストの結果を見て落ち込む姿。
部活を真剣にする姿。
どの瞬間を切り取っても、大好きだった。
でも、勉強しか取り柄のない僕が貴女に近づける訳がない。
雲の上の存在だった。
告白する勇気が、僕にあればよかったのに。
成功するとは思っていなかったけれど、後悔することはなかっただろうに。
数カ月後、一つ上の先輩と付き合い始めたと風の噂で知った。
fin.