お否さま

Open App
12/31/2024, 10:25:29 AM

【良いお年を】

テレビの音が無意味にガヤガヤと聞こえる。こたつを挟んで、向かい側には見慣れても見蕩れる彼女の横顔。ボブカットに白いセーターが愛らしい。けれどもその表情はいつもの無感情よりもさらに固く見えた。
固い唾を飲み込み、もう一度彼女に問う。

「いま、なんて?」
「だから、この関係も終わりにしようって。」

彼女はピシャリ、と僕の言葉をたたき落とした。
どうしてこうなったのだろう。
お互い25歳。20歳で告白してこれまで上手くやってきたはずだ。年末に実家ではなく彼女とすごしているのだって僕の気持ちが分かるはず。彼女だって僕とすごしてくれている。だってのになぜ。もった湯のみには茶柱ではなく漣が立つ。

「なんで」
「あなたも、わかってるはず。」

テーブルに置いた指が、かつかつと僕の答えを急かす。正直に言えば、分かっている。きっと僕の男気のなさが問題なのだろうと思う。思えば告白してから一度も結婚の話をしていない。彼女だって不安になって来る時期だろう。なら、僕に見切りをつけても仕方ないのかな、と理解してしまった。きっと新しい生活をお互いに送る方がよほど幸せになるのだろう。

「まぁ、そうだよな……。君の美貌なら何年経っても愛せるだろうし」

他の男のあても着いているのかもしれないな。後半の言葉は胸が苦しくてつっかえた。
僕の足りない言葉に、それでも分かりやすく顔を輝かせた彼女にやはりそうだったのか、とさらに息が詰まる。

「うん、だったらすることはひとつだよね」

思えば新年になるし関係のリセットにはちょうどいいのかもな。それでも、僕がもっと君を愛せていれば。僕が君にふさわしい人間になれていたのなら、この結末はもっと違った形になっていたのだろうか。
長くいてこそ気づく、彼女の口の端が少しだけ歪み。普段ほとんど無表情でも、少しばかり彼女は表情が動く時がある。普段感情が薄い君が最も感情を動かされた時の合図。今は喜び。それがなんとも苦しい。
涙は見せなかった。彼女の思いに答えられなかった僕が甘えるのは卑怯だから。
けれどこれだけは、最期に。

「ねぇ、ほんとに最後だからさ。
ひとつだけやりたいことがあるんだけど、いいかな?」

零時まであと数分。
シンデレラの気分だ、負け犬の。
彼女は不思議そうな顔で僕をうながす。
それなら、と。この日の為に準備してきた箱を目の前に差し出す。叶わないからこそ、自分勝手な気持ちを1度だけ。どれだけ君のことが好きだったか。
今にも潤みそうな瞳を痛いほどつむって、 つっかえそうな喉を無理やりに開けて、今だけは僕の君に愛を捧ぐ。例え0時を過ぎれば魔法が溶けるとしても。

「僕と、付き合ってください」
「うん、その言葉待ってた。喜んで」

あぁ、君以上に愛せる人はきっとこの先現れないだろう。君にも辛いことをさせたろう、そんなに目を腫らして。よろこんで、なんて言葉、ぼくだって本当は聞きたく……ききたく……よろこんで?

「え? な、なんで?」
「? どうしたの?」

お互いに目を合わせる。
彼女は純粋な疑問。目の周りは真っ赤だけど美しさは増していて……。天使がとおりすぎる。
数十秒の膠着から抜け出して彼女の肩を掴んだ。。

「え、僕と別れたいみたいな話じゃなかった!?」
「なんで、違うよ、言うはずない」

すると彼女は今度こそ泣き出してしまう。

「ごめん、そんなつもりじゃなくて!
関係を終わりにしよう、なんて言うから嫌いになったのかなと思って!」
「ううん、恋人は終わらせて、あなたと夫婦になりたいって。だから」

ああ、彼女のことよく知ってるのは、言葉が足りないのは知っているはずだったのに。
恥ずかしくて、彼女を傷つけて顔から火が出そうだった。

ようやくお互いが落ち着いて見つめ合う。
落ち着くと、じんわりとした実感が迫ってきた。
数分前よりもさらに愛らしくて抱きしめたくなる。
だけどそれよりも先に。

「ね、これまで恋人でいてくれてありがとう。
今年1年も君といて本当に楽しかった。」
「私も」
「だから来年もよろしくね、今度は夫婦として」
「うん、良いお年を……いや二人でいい年また作ろーね」

そういうと彼女は潤んだ瞳で顔をちかづける。

0時の魔法は蕩けた。
シンデレラでもなくてお姫様は彼女で、しかもキスでだけど。

12/30/2024, 1:26:29 PM

【1年間を振り返る】
きっと僕の道は他の人よりももっとずっと選択肢が少なかったんだろう。
辛い道では無かったと思う。ただ前に歩くだけ。
例えば少し大きな石とか水たまりがある時だけ思いっきり力を入れて飛び越えたり飛び越えられなかったり。とにもかくにも自分で選ぼうとした人生ではなかったと思う。
最初から選ぶものが少なかったかどうかは分からない。顔も頭も恵まれてない時点で狭まっていたとはいえ、それでもかけがえのない友達を作るとか、一生物の趣味に打ち込むことだとか何かしらできていたのではないか、そんな妄想が頭をよぎってならない。
だけど僕は恐らくほとんどの選択肢を否定してきた。
友達と思ってる人の友情を信じることが出来ず、連絡するのをやめた。好きだった趣味は共有できる人がいないと投げ捨てた。努力できたはずの勉強は一人でやって何も変わらないとそれ以降頑張るのを辞めた。
捨てた選択肢は戻ってこなかった。
戻ってこない選択肢は、僕に得られないものを突きつけてきた。
どう頑張ってもそっちの道にはいけないと今更ながらに気づいた。例えば学生の頃からの友達と映画を見に行くだとか、思いを伝えあった大事な人との経験を積むとか。
なんもかんも遅すぎた。

私は悪くない、なんてどうにも言えない。
そんなことが許されるほど悲惨な人生じゃなくてただ僕が努力をしなかっただけの平坦で何も無い人生。
楽しいことより、楽なことを。つらいことより何も無いことを。誰よりも望んだ結果の人生を歩んでいる。
喜ぶべきなんだ。そう願ったのは僕なんだから。
でも実際に胸を締め付けるのは奥の見えない暗い洞で、あかり一つもない。
何も無い訳では無い。
神社に行った、ガールズバーですごした、勉強をした、美味しいものを食べた。全部一人で。1人が悪い事じゃないのは、二人でいる喜びを知っているものだけだ。独りだし、今まで何も積上げていなかったから何かを推察したり感じ取ることもまるでできなかった。
ただ大きいなぁ、綺麗だなぁなんて感想を抱いてガラスのような自尊心に慰めを与えていただけ。結局何も変わってないと知ったらぐしゃりと潰れてしまうくらいの心に。最初こそ、周囲につられて心が舞い上がっていても、大きな海に生物がいなかった時に私は強く感動することは出来ない。
ただ砂浜に頭をうちつけて何も見ないふりしかできないだろう。きれいだった、とまた自分を誤魔化して。

思えば僕の生涯はいつもそうだ。どの瞬間を切り取っても独りで何もなせず何も残せない。
だから、1年間を振り返って僕は常に僕の人生に60点を付ける。
それ以上の伸びしろを感じず、見るのも不憫な点数を。

12/29/2024, 11:39:39 AM

【みかん】
蜜柑の皮を剥く。
これが僕はいっとう上手くなれない。
いつまで経っても苦手なままである。
だいたい、こいつにはなぜ毛細血管のような筋が張り巡らされているのだろう。そのせいで毎度指の隙間に挟まったり手に引っ付いたりで蜜柑の匂いがこびり付く。給食で出た時など、手を洗っても着いていることがあり午後1番の授業で芳香剤代わりに嗅ぐと胸に青空が広がる心持ちではあるが、食べ物のカスがついてるから匂うと感じてしまうと途端に自分の指が汚らしく感じてしまう。僕の友達の指なら可愛らしいな、と思う程度なのにみかん食べてるはずなのに顔はリンゴになるのも面白い。
でもいちいちちぎれるのも苦手だし、ちょっと力を入れただけで汁が漏れるのも苦手。自分なりに赤子に触れるように接していると言うのに、すぐに泣き出してしまう姿と言ったら。それにあまりにも下手だからって、笑いながら僕の手から奪い取って勝手に剥き始めるのどうかと思う。君はともかく、他の人の指なら触れた時点であんまり食べたくないのだから、その辺自重してくれないかと毎度思ってる。「色んなこと助けてくれるけどこれだけは私の特権だね」なんて微笑まれると、そっぽ向きたくなるくらい顔が熱くなるし。
あと、これが10年ほども続いているのだ。一向に上手くならないし、ずっと隣で皮を向き続ける君がいるし、何も変わらないのも嫌だ。
コタツに一緒に入って一緒にテレビ見て一緒にみかん食べて。それが何年も変わらない光景。嫌かといえばそうじゃないのだけど、僕だって進化して蜜柑の皮くらい向けるようになりたい。くだらない事で喧嘩して君を泣かしてしまうのだってやめたい。いっつも最終的には僕が謝ることになるんだから、最初から喧嘩しなければいいのだ。
でも君も上の空なのも悪い。僕が変わる宣言をしようとする度に上手く口を封じてしまうのが君だ。そのくせ、上手くできなかったみたいに瞳を揺らして指を震わして、いつもより強めにくっついて。
喧嘩はしたくない、でも。
僕は蜜柑の皮を剥くことは別に苦手なままでいいのだ。いつまでもいつまでも、それこそヨボヨボになって君がシワシワになっても。
だけど、色々してもらって色々なものをくれた君に何も返せないのが本当に嫌だから。

今日もまた、苦手な蜜柑の皮を剥き、隣に君が来る。
僕が口を開こうとすると、君はさっと僕から蜜柑を受け取り別の話題を口にしようとした。
でも今の君は両手がふさがっているからこれを防げない。
僕は、彼女の口を物理的に塞ぐ。

呆気にとられた赤りんごに改めて伝える。
ちょっと押しただけですぐ泣くとこはみかんそっくりだけど、口に入れるのに10年かかるくらい手間がかかるとこも似てるけど。
抱きつくのは確かに君だけの特権だな。
みかんの香りが甘く爽やかに、僕の意識を塗りつぶしていた。

12/28/2024, 7:36:03 AM

【手ぶくろ】
「手ぶくろと言えばさ」

前を歩く彼女が、勢いよく振り返る。
とてもいい笑顔、こういう時には良くないことがある。

「あのね、逆から言ってみてくれない?」
「え、やだ……あだっ」
「逆らわないの!」

彼女はすぐ手が出る性格だった。怒りっぽい、という訳では無いがことある事に手が出る。
まるで躾をされてる気分。実際彼女にとって僕は犬のような後をついてくるペットなんだろう。

「えーっとじゃあ……ろ、く、ぶ、て?」
「分かった!」
「え、何が……いたい」
「うるさいわね男の子のくせに……ほら私が編んだてぶくろあげるわよ、手袋つながりで」

6回分の平手打ち。どこで見たのか、6打てと聞こえるから、ただそれだけの理由。ようは叩きたかっただけ。だから嫌になった。けれども、突き放せるほど僕には勇気も力もなく。ただ理不尽と気まぐれに耐え、幼いその経験だけを燻らせて10年もたった。

「ねーえ、なーに辛気臭い顔してんのよ!」

ばしん。
相変わらず手が出るところは何も変わっていない。人がどういう気持ちか考えないところも、まるで子供のまま精神が止まっているように何も変化がなかった。
それでも、10年経てば多少の情はある。間違いなく嫌いな人間ではあるがそれでも多少改善はされていたんだ。このまま行けば、なんて。ここまで来てもあの頃と同じなのに。

今はもう彼女の身長も抜かし、攻撃も蚊に刺された程度になっていた。だからかうっとおしさも増していた。けれどもやっぱり勇気がなく、ただ日々の不満だけ燻らせていつまでこうなのかと自分にほとほと呆れた。

だからだろう。

「おれ、彼女できたから」

その時の彼女の顔は酷く滑稽だった。常に勝気で強気に俺を責めていた奴が弱い顔で目をまん丸に見開いていたから。

「だから、もう少し距離をとってくれ」

だが、続く言葉でようやく自覚したのだろう。お気に入りのおもちゃが居なくなるのがそんなに嫌なのか、俺への罵詈雑言をとめどなく吐きまくる。
くらい教室で荒れ狂った雨粒が大きな音を立てる。
彼女は顔を後ろに向けていた。

距離をとるのみで許したのはやっぱり情だったのだろう。本当は彼女のことを考えてキッパリと切らなければならなかった。その代償は高くついた。

「あんたの彼女ってあの子? 確かにあんたに似て醜いもんね」

きっかけはその言葉、奔流は今までの分だったんだろう。
いつの間にか、彼女は腫れ傷だらけで過呼吸になっていた。自分の手には細くて華奢な柔らかい感触……。慌てて手の強ばりを振りほどく。彼女の首にははっきりと罪の形が刻まれていた。雨は益々強く、震えと胸を締め付ける音が教室に延々と響き渡る。
それでも俺は。

「お前なんて大嫌いだったよ、出会った時からずっと」

自分を守る為にお前の席を蹴り落とした。

彼女は学校に来なくなった。
会いには行かなかった。当然だ、どの面下げて加害者が被害者を見舞えばいい。それも子供の喧嘩じゃなく、心の底から謝る気もない俺が。

意外だったのは、俺に何も無かったこと。
退学どころか社会的に殺されるぐらいは覚悟していたし、後悔はしていないがそれだけの事をした自覚はあった。何も無いことが怖かったが、勇気はあの時に出し尽くしたから何も出来ない。

さらに一週間後に彼女は遺書を書いて、死んだ。
彼女が何を書いたのか、俺には分からないが俺は転校して、親の俺を見る目が蔑するような怖がるようなものに変わったのは分かった。それでも、表向きは何も無い。
強いていえば、自分から動いて彼女と別れたくらいか。

最近はあの頃の夢をよく見る。今思い出しても、嫌な気持ち……いやさらに嫌な気分だ。最悪と言ってもいい。
自然とベッド脇に置いてあるてぶくろに手を伸ばして掴む。軽くて今の俺には少し小さなそれを履く。
鏡の前には気持ちの悪い笑顔を浮かべた罪人の姿があった。
罪人の癖に綺麗な首をした極悪人が、履いたてぶくろで首を絞める。
ほら、なんのために送ってきていたかも分からない手袋で締めても罪の証はない。
毎日やってもそうなんだから俺は何も悪くない。
罪人は今日もひとり、口を曲げた。

12/26/2024, 9:58:10 AM

【クリスマスの過ごし方】
クリスマスなんて馬鹿みたいだ。
口の中で小さく言葉を転がす。声を大にして言わないくらい俺にだって分別はある。でも我慢はできない。俺には家族なんていない。こんな日の仕事終わりは一人で歩いていると、嫌でも家族連れが目に入る。ケーキと思わしき箱を持って幸せそうに笑う。父親が少ないのは出不精だからなのかそれでもその笑顔に翳リなど微塵も見受けられない。家族でなくても、男女のカップルが蕩けた顔で互いの手を握りライトアップに煌めきを添える。そんな光景は人間としての天国やら幸せとして見て美しいと感じるべきなのだろうけど、俺のような濁った人間には本当にうざったくて胸が痛くなる光景だ。正しいのがどちらかなんて分かってるけれど、これをどうにかするのは一人で歩いているうちは多分ダメなんだろう。
かと言って彼女を探す気力もなく。そもそも自分の姿なんて鏡ですら見たくないってのに、それを受け入れてくれる人を探すなんて妄言も甚だしい。この光景が嫌いなのはそんなふうに間接的に自分をこきおろすことに繋がることも含んでいるのかもしれないな。
街ゆく人々はこの後、さらなる温かさを得るのだろう。ストーブの着いた部屋に煌めいたツリー。テレビにはクリスマスの番組が流れ、食卓には特注の料理と大きくも小さくもその家族の形を示したケーキ。笑顔で囲む家族。

「何がダメだったんだろうなぁ」

おそらくこの先一生手に入ることも無く、そして苦しみ続けることが確定した俺。イタく口から零れ落ちる。電車の中でなくてよかった。どうにも独り言が多くなってしまったが、周りの人に聞かれていたらさらに最悪なクリスマスになるとこだった。あ、おれはクリスマス未満か!はは。

「ダメってどうしたんですか?」
「うぉわ!!?」

自虐メンタルに横からぶっ刺されるセリフ。
振り返るとサンタ衣装(とは名ばかりのうっすいミニスカ商売服)の女がたっていた。この寒空の下腐らず頑張ってるだけで尊敬に値するが今は構って欲しくはなかった。遠ざけるように口が言葉を勝手に紡ぐ。

「別になんでもないですよ、気にしないで」
「お兄さん1人だからそんなことを言ったんじゃないですか?」

2hit、どっちもクリティカル。言葉のナイフが鋭すぎる。思わず睨みつけても彼女は痛痒も感じていない様子で自然、こちらの言葉も強くなってしまう。

「うるさいな、勝手にしてくれよ」
「せっかくのクリスマスに1人なんてもったいないですよ」

それでも彼女は粘る。

「ね、せっかくなら私たちのお店に来ませんか?」
「はぁ?」

つまりは彼女は客引きだったというわけだ。そういうことなら、と帰ろうとすると。

「ま、ま待って待ってください。確かに客引きで声かけようと思ったんですけどお兄さんがあまりにどんよりしててそれならひとつ笑顔にしてみたいなと思いましてお兄さんなら私と波長が合うんじゃないかな私もクリスマスそんなに好きじゃないし」
「お、おう?」

思わず目を丸くして彼女を見つめる。ぐるぐると目を回して腕はバタバタと忙しい。それでもよくよく見ればなんとも美少女と言っていい容姿であった。むしろさっきまで気づかなかったのがおかしいくらい。でもってそんなやつがコミカルな動きで慌てているのは腹筋の痙攣を誘う。
とりあえず俺がその場にとどまったからかそれとも笑われたのが恥ずかしかったのか。彼女は一旦落ち着きふぅと息を吐く。それからこちらにその瞳を寄せると。
そして、ひとつ煌めいた。

「ね、嫌な夜は2人で乗り越えてみませんか?」

クリスマスツリーを背に粉雪とライトアップを味方にする彼女は、まるで天使のようだ。
クリスマスなんて嫌いだ。けれどこんな天使と過ごすのなら、クリスマスの過ごし方としては悪くはないか。
せっかくだからクリスマスプレゼントでもあげてみるか。

「あぁ、一緒に行こうか」

聖夜に偏屈な2人が揃って酒を飲み明かす。
馬鹿みたいな一夜でも不思議と悪くなかった。

Next