10/27/2023, 5:55:46 PM
‐お題無視‐
夜に謳ふ洋琴は
藍錆色の翼の小鳥
ひつそり優しく
密やかに
愛を囁き
哀を歎いて
9/29/2023, 6:51:40 AM
‐別れ際に‐
夏の背中
ただゝ現實(いま)に
立ち盡くし
灼けた路地を見つめてる
午后15時
中間服の學生たち
冷えた罐の直線を
なぞつてつたふ一つの滴
高い宙
流れいく雲
閉ぢられて間もない
プール底の鹽素の匂ひ
想ひ出に成つていく
想ひ出せない君の聲
7/5/2023, 1:08:27 PM
お久しぶりです。
投稿するね。
‐星空‐
いらない命と散つていく
僕よ君の永遠となれ
君は僕の一瞬になれ
刹那の刻は
今此の一瞬
煌めき瞬け
滴り堕ちる愛は儚し
4/30/2023, 12:29:09 PM
‐楽園‐
肉体と言ふ名の楔捨て
宙へいつしか解き放たれるを
夢見しやと思はば
孤独と言ふ名の自在知り
楽園追放かこち喚く
人とは知恵と言ふ名の
呪ひまうけし醜き種
4/28/2023, 11:44:35 AM
‐刹那‐
こ何 交君
と年 はと
だ前 せ言
つの るの
た は葉
で を
せ
う
か
雨垂れ涙す
午后十二時
美しき人
傘さし歩く
立てば芍藥
坐れば牡丹
歩く姿は百合の花
雨音響く
木造建築
はめ込まれなじむ
飾り窓枠は耽美な額縁
雨に濡れる揚羽蝶
滴の重みに蕾は搖れる
頬杖ついて眺める僕は
后下がりの記憶喪失