11/11/2024, 5:40:29 AM
眞夏の碧天
搖るる麻布
身嗜みにせちなる
徒然なる友
其の襟首に
滲みいづる幸福
夢を嘯く
僞りの大人ら
謀りあひつつ
欺き合ひつつ
小鳥の如き
黄色の囀り
天使なりつつ
黒き翼の山羊の瞳
隱しつつも
嘲笑ひつつ
つと待てり
つとまもれりか
天使よいつか
挽き肉になれ
11/8/2024, 8:27:21 AM
ーあなたとわたしー
きみ想ひ
園庭に枇杷植ゑき
きみ想ひ
枇杷に水あげき
想ひは通じず
戀實らず
きみは誰ぞの
扉叩く
さりとて
枇杷たわわに實れり
忘却られたまへ
密やかなる戀
忘却られたまへ
細やかな想ひ
消えなばや
潮風向かふ
戀は散り逝く
枇杷の葉搖るる
想い出の丘
11/7/2024, 7:06:03 AM
波に浚はれ
搖れる貝殼
想ひの小舟
どこぞで生まれた
貝の片割れ
半身なくした
此處ろの片割れ
搖れて彷徨ひ
途方に搖れる
鳴き砂の詩
片身はいづこ
片身は彼方
遠い彼の地へ
戻りしか
其れともどこぞへ
消え失せるのか
10/30/2024, 12:08:36 PM
海よりも
深いところで
紡ぎ綴るよ
わたし願ひは
まるで睦言
10/29/2024, 1:19:27 PM
指差す宙に
流星流れる
僕の街から
君の街へ
子供の頃に
約束した事
どんなことだか
もう覺えてない
君の左に
金星の煌めき
僕の右に
始祖鳥が啼く