4/13/2023, 10:27:29 AM
‐くわばらくわばら‐
命其 な知 まい う何
取の れり こだ ちも
り好 の度 とし まか
奇 くい のた けも
心 らと さる さ
は さ云 ま我 ら
ふ が け
4/12/2023, 3:40:12 PM
‐舞い上がる‐
花は姫君
櫻は皇女
刻を惜しみて
脇目もふらず
驅け拔き行かば
春は君が世
咲き誇る
風に搖られば
陽に溢れ
微笑し乍ら
俯き乍ら
瞼臥され
耀き煌めく
君が天下の
眩きことぞ
誰より君よ
麗し美し
4/12/2023, 3:29:34 AM
‐言葉にできない‐
映畫のやうに
ドラマティック
童話のやうに
可憐で優雅
素敵な人生
夢見てた
誰だつて屹度
みんな屹度さう
子供の頃は夢を描いて
夢を食べて生きてゐた
だけど現實はさうぢやない
どうして
生まれたのかしら
どうして
大人に成るのかしら
誰がこんなの樂しいのかしら
さう思ひ乍ら
珈琲を飮み干すやうに
今日を溺れ乍らも
一生懸命生きてゐる
4/10/2023, 3:55:27 PM
‐春爛漫‐
春紅の薄紅櫻
いたづらに花びら
舞ひ散らしつつ
川一面を
埋め盡くし
短き春を
惜しみ流るる
けふと言ふ日は
二度とは來ぬぞと
4/10/2023, 7:52:46 AM
‐ラストエンペラー‐
故事曰く落陽の
昔日遠し
湖畔に搖れ落つ
晩陽覚え
此の胸に押し寄す
あたたかな慕情
君の嫋やかな指先に
掻き鳴らさる二胡は
遠き想ひいで
契りの印
降り注ぐ陽光に
霞み歩みく
まばゆき背の君に
傅き瞼伏す
わが肩に
觸れくだされし
眞珠の一雫
遠き想ひいで
老い落ち延びし
われを君は
憶えいでか