6/16/2022, 11:48:00 AM
‐一年前‐
‐一年後‐、も。
きみとわたし
君が立ち止まつて
わたしの背中を見てゐても
わたしの謳を聽いてても
わたし氣づかぬふりをするよ
だから君がいつも
わたしの肩に觸れたとしても
君が名前を殘していつて
君の名前を知つてゐても
引つ張らないなら
振り返らない
さうやつて發芽もせず枯れていくの
刹那的でとても良いね
6/15/2022, 11:11:58 PM
‐黎明‐
遙かなる水平線を
靜かに搖れて煙らせて
見えない世界を
潛行つていく潛つていくの
青よりも蒼い世界へ
耀きよりも煌めく世界へ
鼻孔をくすぐる潮の香り
足下を濡らす波
指先から流れ出す砂
搖れてゐる搖さぶられてゐる
おいでよおいでわたしの世界へ
こつちへおいで
兩の腕をひろげて
微笑み乍ら鼻音し乍ら
喚ばれてゐる喚ばれていく
意識の先に詩の世界に
煌めく星の足下に
耀く深海の頭上に
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ちなみに好きな本は
特にない。
あと、Twitterでも違う名前で
謳っているので見かけたら
よろしくどうぞ。
6/14/2022, 12:26:05 PM
‐あいまいな宙‐
名月や
たより取る輪廓(ふち)
耀ける
君を忘れて
いづこへ行かう
6/13/2022, 1:28:45 PM
‐紫陽花‐
雨垂れ滴るそらのした
青いあじさいの紫は
宝石のいろ
ゆうぐれの色
終わってしまう
きょうという日
てのひらから零れ落ちて
あなたの肩にそそがれる
しあわせへの祈り
6/12/2022, 11:25:53 PM
‐好き嫌い‐
多分どうでも良い事
屹度どうでも良い事
さう想へる事が
哀しいの