13分前

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12/11/2024, 2:22:36 PM

「私そんなことまで頼まれるほどの給料もらってないですけど」
 そう素直に言えればいいのに、大人なので今日もいいですよ、と愛想よく笑うだけ。社会人ってそんな感じ。


"何でもないフリ"

12/10/2024, 2:22:15 PM

「好きです、付き合ってください!」
「ありがとう、私も好きよ。でも、もうちょっとない?」
「もうちょっと!?え、あ、君の信念が強そうなところが、すごく好きです!」
「いいわね!からの?」
「からの!?あ、あー…校則を守ってスカートを折らないまっすぐさも素敵だと思ってました!」
「まだ行ける!」
「まだ!?え、あの、あ!いつも校則を守るのに、下校した時コンビニで肉まん買って一緒に食べてくれて、本当に、一生の思い出になると、思いました!」
「もう一声!」
「もう一声!?えと、う、あ、あの!あの時みたいに、僕のこれからの思い出にも、君がずっといてほしいと思います!だから、だから、あの!」
「…」
「本当に大好きです!僕と、付き合ってください!!」
「…」
「…」
「…」
「…あの…それで…?」
「それで?そうね…ふふ、ふふふふ!勿論、こちらこそよろしくお願いします」

12/9/2024, 11:50:53 AM

「寒いなら俺のポケットに手、入れてもいいけど」
「…新手のセクハラ?」
 突然どうした、と戸惑って返せば少しの間のあと「ばーか!」と大きな声が返ってきた。

(後から聞けばバンプのスノースマイルがやりたかったらしい。)


"手を繋いで"

12/8/2024, 10:55:55 AM

「おっまえマジで可愛いな…お前なら本気出せば食えるかもしれん俺…」
「食べちゃいたいほど可愛い♡をそんなガチの食表現する奴いないのよ、普通」
 まあ、私が可愛すぎるのが悪いっていえばそれはそうなのだけれど。

12/7/2024, 11:57:00 AM

「あんたさ、初めて会った時「何ちゃんっていうの?」って聞いてきたよね」
「はぁ?…そだっけ。覚えてねぇな」
 そう言ってそっぽを向いた男は、成人した今も律儀に私をちゃん付けで呼び続けている。

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