12/3/2024, 3:57:34 AM
「ダメ元で聞くけど、クリスマスの日バイト入れない?」
そう訊ねた僕につい先日彼氏が出来たと浮かれたように教えてくれたバイトちゃんは「いいっすよ!」とあっけらかんと答えた。
「え!?彼氏くん用事あるの!?」
「ん?いや、どうでしょう。聞いてないけど、彼氏もうちも仏教徒なんで大丈夫ですよ」
「デートしないの!?」
「?彼氏もうちも仏教徒…?」
「クリスマスはそういう宗教感じゃないから!」
不思議そうに同じ言葉を繰り返したバイトちゃんに「バイト入れなくていいから彼氏くんに予定聞いておいで!」と叫んだ。
12/1/2024, 8:27:33 AM
「私が闇オークションに出品されたら何円で落としてくれる?」
「闇オークションの通貨単位が円なことある?」
「日本円に換算して答えよ」
「政府機関並びにSNSで人身売買であることを訴えて協力を募る」
「かしこ~~~」
「自分に出来ることは全部するし、出せるものは全部出すよ」
「最高~~~」
11/30/2024, 12:28:41 AM
「お、冬の匂いがするね」
ふふふと笑った彼女がいうそれは、僕が先程買ってきたストーブの灯油のことだった。
"冬のはじまり"
11/27/2024, 3:55:03 AM
「もし世界中の人が敵に回っても俺だけは君の味方でいたい。俺の好きはそういう好きだよ」
「…気持ちはありがたいけど世界中の人が敵に回るくらい私がやばいなら味方にならずに殺してほしいかも」
「いいの!?」
「あっなんか選択肢ミスったな今」
11/25/2024, 11:42:53 AM
「だってお前、お前といない時の俺を知らないだろ」
いつも心配性で優しく甘やかな幼馴染みが、私の見たことのない顔でそう笑った。
"太陽の下で"