12/1/2024, 8:27:33 AM
「私が闇オークションに出品されたら何円で落としてくれる?」
「闇オークションの通貨単位が円なことある?」
「日本円に換算して答えよ」
「政府機関並びにSNSで人身売買であることを訴えて協力を募る」
「かしこ~~~」
「自分に出来ることは全部するし、出せるものは全部出すよ」
「最高~~~」
11/30/2024, 12:28:41 AM
「お、冬の匂いがするね」
ふふふと笑った彼女がいうそれは、僕が先程買ってきたストーブの灯油のことだった。
"冬のはじまり"
11/27/2024, 3:55:03 AM
「もし世界中の人が敵に回っても俺だけは君の味方でいたい。俺の好きはそういう好きだよ」
「…気持ちはありがたいけど世界中の人が敵に回るくらい私がやばいなら味方にならずに殺してほしいかも」
「いいの!?」
「あっなんか選択肢ミスったな今」
11/25/2024, 11:42:53 AM
「だってお前、お前といない時の俺を知らないだろ」
いつも心配性で優しく甘やかな幼馴染みが、私の見たことのない顔でそう笑った。
"太陽の下で"
11/18/2024, 12:27:46 PM
じゃらら、と男が手慣れた様子で瓶を傾ける。その音は何度も何度も繰り返され、すぐに男の手のひらには数種類の錠剤が大量に乗せられた。それにどんな想いを馳せているのか、男はそれをじぃと今にも死にそうな顔で見詰めている。
「ねえ」
「…何?」
返ってきた声に覇気はない。この世に絶望した、というのがあまりに相応しかった。その様子にこちらも何度目のため息を溢す。
「早く死にたいが口癖の奴が栄養気にしてサプリメント大量に飲んでんじゃないわよ」
「死ねないならせめて苦しまずに生きたいだろ」
ODやってますみたいな空気感で男は幾つもの栄養補助食品を一気に飲み下す。
その地に足がついたネガティブ本当になんなの。