3/21/2024, 12:11:55 PM
起きたら幼馴染みが「~しないと出られない部屋」とでかでか書かれたスケッチブックを抱えて隣に座り込んでいた。『~』が謎だがここは俺の部屋なので、条件を満たさないと出られないなんてこと勿論あるはずがない。
あまりの状況にどうしたものかと黙り込んでいると、幼馴染みが遂におずおずと口を開く。
「二人きり…だね…」
「怖い怖い怖い怖い」
とりあえずまずは手を繋ぐとかから始めさせてほしい!
"二人ぼっち"
3/20/2024, 12:35:25 PM
「もっと早く出会えてたら良かった」
「…出会えてたら、何か違ったのか?」
俺の問いにあいつは緩やかに笑って首を振る。
俺だって本当はわかっていた。俺もあいつも自分の使命と意志でここまで来た。きっと早く出会ったところで何一つ違ったりなんかしない。
「でも、そしたらもっとたくさん一緒に遊べたでしょ?」
じゃあねと掠れた声で溢して、あいつは、
"夢が醒める前に"
3/19/2024, 11:04:09 PM
「あっ先輩、落としましたよ」
「え、まじ?何…」
「私からのきゅん」
「それ真顔で言えるの豪胆すぎるだろ」
呆れ顔でそんなことを言ったくせに先輩は拾ってくれたお礼、と私にカフェオレを買って休憩から戻ってきた。きゅん。
"胸が高鳴る"
3/18/2024, 12:13:30 PM
「元カレクズでさぁ、私が何か言うとすぐイライラしてこっちの主張アヤフヤにする人だったんだよね」
「…ちょっと不条理でも構わなかったから付き合ったの?」
「え?構うから別れたんじゃん」
ノットエタニティ。
"不条理"
3/17/2024, 10:51:58 AM
「私より大変な思いしてる人いくらでもいるし、このくらいで何弱音吐いてんだって話なんだけどさ」
へらへら笑う私に、彼は至極不思議そうに首を傾げる。
「他の人がどんだけ大変かってお前が今辛いのと何の関係もなくね?」
建前なんてあっという間に崩れ落ちた。あーあ。
"泣かないよ"