くらげ

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6/17/2025, 12:30:06 PM

それでは遅すぎるのに

それでは遠すぎるのに

言葉が生まれていくから

困り果ててしまう

届かないのに

どこまでも

君になってほしいと

溢れてしまう

6/15/2025, 11:42:57 AM

マグカップから滲み出る白が不思議
君はどこに行って、どこにたどり着くんだろうね
蛍光灯のその下に
息を潜めているのかもしれない

12/29/2024, 8:07:56 AM

冬休みが近づいてくるのがボーナスタイムみたいでいつも浮き足だっていた。
テレビをつければ、怒涛の音楽番組。
当たり前みたいに3、4時間誰かが歌っている。
今日まで聴いてきた音楽がまっすぐ響いて、私を包んでいく。
やさしさだけで救えたらいいのに。
やさしさだけでは届かないのに。
それでも誰かのやさしさを信じて止まない。
だから私は誰かのしあわせを願っていたい。
ゆるりと流れる時間のなか、私はきっと宙に浮いていた。

11/23/2024, 1:32:09 PM

落ちていく、落ちていく。
どこが上で下で。右も左もまったくわからない。
暗くてじめじめしていて、私はそれだけで泣きそうだった。
どうしてこうなったのかなんて、今さらになって考える。
だけどどうしたって自分を卑下する言葉しか出てこない。
そんなことしたってどうにもならないのに。
落ちていく、落ちていく。
そのまま私は慟哭した。

9/16/2024, 2:31:01 AM

目が覚めた。なにかの夢をみていた気がする。
まだ、夜明け前の暗がりのなか。
きっと眠れなくなることはわかっているのに、抗えず机に投げ出したスマホを手に取る。
まだ、2時すぎだった。
嫌な時間に起きてしまったな。
小さくため息をつき、無意識にLINEを開く。
スクロールして、見慣れたアイコンをタップする。
流れるように時間を遡っていった。
はじめてLINE交換したときのてきとうなスタンプの送り合い。
好きな音楽の話。担任の先生に対しての愚痴。共通の趣味の話。翌日の宿題について。
付き合ってはじめてのデートの待ち合わせ。
振り返ればどれも微笑ましい言葉たちだった。
そうやって僕たちは何度も何度もメッセージを互いに送っていた。

そしてある日を境に、LINEは途絶えた。
どうしようもないその事実に胸が苦しくなる。
カレンダーアプリを開いた。
彼女がいなくなったのは4年前の今日。
突然のことだった。
4年たった今でも喪失感に襲われる。
どうして君が。
そうして僕は僕の無力感に打ちひしがれる。
もう一度、LINEを開く。
本気の恋だったんだよな。
君の最後のメッセージを親指でなぞる。
「懐かしいね」
小さいころのアニメの話になって、彼女が送ってきたもの。
僕はきっといつまでも君のことを忘れない。
この命が燃え尽きるまで、そして燃え尽きたあともこの恋を絶対に忘れない。

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