NoName

Open App
3/7/2024, 11:42:05 AM

田んぼ一面に雪が降り積もった月夜の晩には、山の方から愉しげな声が聞こえてくるよ。きっとタヌキの幻燈会だな。

2/8/2024, 3:56:29 AM

ある方のお別れの会に雑誌の記者だかフリーライターが来ていた。世間的に広くは知られていないけれど、ある業界のパイオニア的存在の先生を偲ぶ会だった。
参会者に新宿のお店のママさんがいて、その記者に、「あの娘が最後に先生と来ていたよ」と私の方を見ながら言った。
記者は私に話を聞かせて欲しいと言うと、私が何か話し出すのをじっと待っていた。
私がひたすら沈黙していると、しばらく粘っていたが、諦めて離れていった。
先生から託された重い秘密がこぼれないように、言葉の端から漏れ出さないように、私は黙っていることしか出来なかったのだった。

2/5/2024, 3:38:02 AM

真夜中の原宿で、階段に座り込んで一晩中お喋りしたね。
あの時あなたがキスしたがっていたことに気づけたら、もしかして未来は変わっていたのかな?

ずっと聞けずにいる。大人になった今も。

2/3/2024, 10:54:22 AM

1000年先の生活がどんなものかは想像つかないけれど、誰かを愛したり憎んだり羨んだり憐れんだりしながら生きていて欲しい。人間が人間であることを忘れずに。

1/31/2024, 11:41:31 PM

今は荒涼とした平原しか見えない。何のためにここまで来たのか。それすらも分からず、ただ立っている。

Next