無名庵

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1/16/2026, 7:56:21 AM

この世界は


 Aと言う青年がいた。
Aは幼い頃から物分かりが悪く、人が5分で理解するものを、10分以上かけて理解するような子供だった。
 そんなAが成長したらどうなるか。
当然、学校の授業にはついて行けなくなった。不良仲間とつるむようになった。未成年にも関わらず、酒を飲み煙草を吸った。終いには、万引きに手を出すようになった。仲間に頼まれたらしい。後のAに理由を問いただしたことがあった。
「万引きをすると、仲間が褒めてくれた。上手だなとか。それが嬉しくて何度もやった」
 Aには罪悪感とか反省する力がまるで無かった。ただ、そんな事を嬉しそうに話すAに私は言葉を失った。どうしても世の中にはこのような子供がいる。何をやってもできない子供が。そんな子供に限って、世界を一番純粋な目で見ている。

この世はかくも美しい。

1/4/2026, 12:54:56 PM

幸せとは

幸せが飽和する時代。
その定義は困難を極める。

11/3/2025, 2:36:37 PM

行かないでと、願ったのに

ごめんね、もう行くよ。

11/2/2025, 1:51:23 PM

秘密の標本

 ふと目を閉じて考え込む。自分の呼吸に集中して、貝が自らの殻を閉じるように、外界の感覚などを手放して、緩やかに暗闇に落ちていく。
 ふと懐かしい光が閉じた瞼を照らす。目を開けると、そこは桃源郷にも勝る懐かしい、故郷の光景があった。

11/2/2025, 7:27:22 AM

凍える朝

何でもない一日の始まりだと思ってた。

今でもあの朝の事を思い出す

日が沈むことはない

夜は来ない

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