無名庵

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秘密の標本

 ふと目を閉じて考え込む。自分の呼吸に集中して、貝が自らの殻を閉じるように、外界の感覚などを手放して、緩やかに暗闇に落ちていく。
 ふと懐かしい光が閉じた瞼を照らす。目を開けると、そこは桃源郷にも勝る懐かしい、故郷の光景があった。

11/2/2025, 1:51:23 PM