7/1/2023, 2:09:03 PM
たまには熱を出すのも悪くないね。
AM7:30
「怠い眠い休みたーい」
言い散らかしながら学校に向かう娘を
パジャマ姿で窓越しから見る。
「んー。青春の覗き見になったかな」
セーラー服の肩を控えめに叩く少年は誰だろう。
パパも気になるお年頃なんだぞ?
#窓越しに見えるのは
6/30/2023, 12:45:50 PM
買ったばかりの赤のパーカーを
幼馴染みに見せびらかす。
「どーだ!似合うだろう?」
「赤い糸、飛び出てるじゃん」
「え!?やだ、マジかぁ?」
「あぁ大マジだ!俺と結ばれてる糸がなー」
何食わぬ顔でお前は…!?
スタスタと前を歩く幼馴染みの後ろで
自慢のパーカーよりも赤く染まる。
恥ずかしいから、
そんなの見せられないけど。
6/29/2023, 11:07:25 AM
「たか、折り畳み傘くらい持っておいき!」
「え〜?ばあちゃん、外めっちゃ晴れて夏日だよ?」
「ほらほらぁ」
無理やりリュックの中に詰め込まれた折り畳み傘と
夏空にわたあめみたいな入道雲。
もう昔のことだけど、
ばあちゃんの一声があった夏の帰り道は
必ず雷雨だった。
6/28/2023, 1:02:06 PM
早起きした日は小説本を片手に家を出た。
小道のベンチに座り、本を開くのが楽しみで日課で。
朝は木陰と涼風。
昼は木漏れ日と蝉の声。
夕方は帰り道が橙色。
じっとりと汗をかいた額に
冷たいペットボトルが当てられ
仕事帰りの母の声はいつも笑っていた。
「あんた、また朝から本の虫?」
母はもう居ないけれど
夏の思い出は…暑さと共に残る。
6/27/2023, 11:16:31 AM
"ここではないどこか"
行ったところで
弊害やストレスだってあるんだろ?
『タラレバ』なんか信じない。
夜行列車に揺られながら
強く抱き合って深くキスをする。
俺と兄貴の恋を…、邪魔するな。