<朝日の温もり>
朝日の温もりが好きだ
私を暖かくいつも迎えてくれる
だから私はそれに答えるように
「おはよう」
と口にするのだ
<岐路>
何かで失敗しても
誰かのせいにはならないし
選んだ道がそれだったわけで
結局は自分が悪かったりする
だから、人は言うんだよ
「人生は岐路の連続」
なんてさ。
道標があったら楽なのにね
人生はそう上手くいかないから
いつだって難易度はハードモード
自分だけじゃない
みんなハードモードのゲームをプレイしてる
それぞれ内容はちがうけど
聞いてみれば、参考程度にはなるんじゃない?
この世には都合よく「相談」
とかいうものがあるんだ
相談してみれば攻略法の参考が聞けるんじゃない?
道を示してみてくれるかもよ?
教えてくれない人もいるかもだけど
決めるのは自分だし
やっぱ
「人生は岐路の連続」
なんだよね
<世界の終わりに君と>
「世界が終わる」
そんなニュースがあってから
約1ヶ月
ついにその日が来た
僕と彼女はぼんやりと空を眺める
僕が「最後になにかする?」
と聞いたら
彼女は「一緒にいるだけでいい」
と言ってくれたから
僕らは残りの日々をほとんど一緒に過ごした
赤い"何か"が空から降ってくる
あぁ、本当に世界が終わるのだ
最後の瞬間も彼女はぼんやり空を眺めている
彼女は何を考えているのだろうか
僕にはきっと、理解出来ないのかもしれない
もう、時間が無い
「ねぇ」
「どうかした?」
「愛してるよ」
「私も」
<最悪>
テストが返却された時
クラスメイトのみんなはテストの点数を
「最悪だ」
という
例えば、70点をとったとする。
普段、成績のいい人にとっては最悪かもしれない
だが
普段、成績の悪い人にとっては最高かもしれない
このとき、全員が同じ点数をとったとしても
「最悪だ」と「最高だ」
と感じる人間がそれぞれ存在することになる
こう考えると80億人を超えている全世界の人類が同じ感じ方をする確率は0に等しいのかもしれない
では、
全人類が「最悪だ」と感じる瞬間は
一体、どんな場面なのだろうか
<誰にも言えない秘密>
秘密があっても私はいいと思うんです。
それが
誰かを救うなら
誰かを笑顔にできるなら
誰かを幸せにできるなら
誰にも言えない秘密があってもいいと思うんです。