さばさんぜん

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6/4/2023, 10:22:01 AM

<狭い部屋>


多くのもので埋まっている狭いこの部屋は

狭いけど空っぽな私の心と対比して

とても落ち着く



「俺と付き合ってください!!」



ある時、告白をされた

私は驚いて声が出ない

彼とは少ししか話したことがなかったのに

どうして私なんかを好きになったのだろう

差し出された手をぼんやりと見つめながら深い思考に陥る


私が一向に返事を返さなくても、

冷たい冬の空気が頬をなぞっても、

差し出した手が赤くなっても、

彼はその手をこちらに向けたまま。


彼の思いは本物だ。


それはいくら鈍い私でも分かった


「愛してくれる?」


何となく、聞いてみた。カップルは愛し合うものだと友達が言っていたから。

「もちろん!!愛で埋めつくすぐらいにね!」

彼はバッと顔を上げ、赤くなった顔で言った

それは冬のせいなのか、恥ずかしさなのかは分からなかった。大して気にしなかった。

けど、

"埋めつくす"

その言葉は心にすごく響いた。


だから、ちゃんともう一度聞いてみることにした。


「あなたは空っぽな私の心の部屋を愛で"埋めつくしてくれますか?"」






6/3/2023, 12:29:28 PM

あぁ、絶望だ、、

なんでなの、、

私の方が好きだったのに、、

なんて、考えるけど

結局それは足掻きでしかないことを知っている

彼は何も知らない

彼は自分で選択して彼女を選んだ

私はその選択肢にいなかっただけ

正直悔しい

負けたんだもの

彼らはとっても幸せそう


勝ちたい

勝ちたい

あぁ、頑張ろ

諦めるつもりなんてない

頑張って恋してる女の子は強いんだから