<世界の終わりに君と>
「世界が終わる」
そんなニュースがあってから
約1ヶ月
ついにその日が来た
僕と彼女はぼんやりと空を眺める
僕が「最後になにかする?」
と聞いたら
彼女は「一緒にいるだけでいい」
と言ってくれたから
僕らは残りの日々をほとんど一緒に過ごした
赤い"何か"が空から降ってくる
あぁ、本当に世界が終わるのだ
最後の瞬間も彼女はぼんやり空を眺めている
彼女は何を考えているのだろうか
僕にはきっと、理解出来ないのかもしれない
もう、時間が無い
「ねぇ」
「どうかした?」
「愛してるよ」
「私も」
6/7/2023, 12:57:45 PM