八梅

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11/14/2024, 3:41:59 AM

さいごに

「また会いましょう」

その一言が言えれば良かった。


その一言があれば、もう一つの未来があったかもしれない。

そんな風に思えるから、切なくて。

あとひと呼吸の勇気があれば、なんて。


心にそっと傷をつけて去っていく、あの人に。

ほんの少しの幸せを願ってしまう。

8/19/2024, 7:41:42 PM

ころころ変わる、私の感情。

時に激しく、時に穏やか。

それはまるで嵐の中にいるよう。
緩急ついて、心は闇夜。
もくもくと込み上げる想いは積乱雲のその様で。
泣きたい夜はしっとりとした雨に似て。

毎日違う私の心。
おんなじ日はひとつもなくて。

暖かな風も、ひんやりとした静けさも。

すべてが私に重なって。

そんな私は空模様。

2024.08.19

8/18/2024, 9:32:42 PM

笑い方が上手くなった、ように思う。

私の心を隠すための笑顔。
人に合わせて、肯定の相槌を打つ。

疲れたなあ。そう思うことも増えてきて。

ふとした時に鏡を見て、笑顔を作る。

一日の始まりに、休憩中に、お風呂上がりに。

にこっと笑ってみて。
今日もかわいいな、なんて思えたらその笑顔は隠すための笑顔なんかじゃなくて。

鏡見て、笑って。
その笑顔がほんとになるように。

素敵な笑顔で今日も乗り切れるように。

頑張りすぎないための、笑顔のおまじない。

8/17/2024, 11:15:53 PM

いつまでも捨てられないものをずるずるずるずる引き摺って。
いつまでも頭の中に残ってる。

それはいやな思い出だったり、苦い経験。
自分の発した言葉や仕草、行動で選択してきた過去。

そんなものばかりが頭の片隅にいる。

どうしたら忘れられるだろうか。

暗い、暗い、暗い。
ひたすらに暗い。

頭の中は墨で塗りたくられたように真っ黒で。
脳内に連動して気持ちまで底深くまで沈んでいく。

そんな時、私は妄想する。
どうにもならない時もあるけれど、ひたすらに考えを巡らせて。

脳内に広がる空間で空から落ちてみるんだ。

高い、高い、本当に高いところ。
地平線が見える海の上がいい。

はるか上空から身を投げ出して、パラシュートなんてつけないで。
身ひとつ、両手を目一杯に広げ、ばっと飛び出す。

ぐんぐん体は落ちていって。
厚い雲間を抜けた先は何にもない、遥か彼方まで続く広い海で。

視界に映るのは、キラキラと光る水の青。
そうだなあ。天気はやっぱり快晴がいい。

時間は明け方。清々しいほどの空気をこれでもかと吸い込んで。
新鮮な空気で肺を満たす。新しい酸素が血管をたどり、頭の先から足の先まで、体中の酸素が入れ替わる。

それほどまでの清さ。

体が生まれ変わるのを感じながら、地平線のその先を視界に映し落ちていく。

風の音しか耳に入らない空間で空と海の境界を見てると、自分の考えてることなんて本当にちっぽけなことなんだ。
つい、考え込んでしまうけれど、なんだかどうでもいいことのように思えてくる。

暗い思考は空の上へ置いてきてしまえばいい。

置いてきた先に残るのはきっと前向きで明るい、清らかな気持ちだけ。

どこかの誰かの、心に少しだけ残ればいいなと思う。
沈んでしまった時に、ちょっとだけ妄想してくれればいいなと思う。

おんなじような気持ちの誰かが綺麗な青空を、上を向いて歩ける、そんな文章が書けたらいいなって思う。

2024.08.18