八梅

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9/21/2025, 3:15:21 PM

あの虹の袂に行けば、宝があるという。

今日は時間もあるし
ちょっと虹を追いかけてみようか。

そんな軽い気持ちで車を走らせた。

「せっかくの機会だ、消えてくれるなよ。」

虹の袂を目指し、しばらく走らせた車で
辿り着いた時には虹はすっかり消えていて。

ああ、間に合わなかった。

この歳になってそんな少年みたいなこと
思うんだなとなんだか笑えてくる。

今まですっかり忘れていた
あの青春をもう一度味わった気がして。

大人になって遠のいていた楽しさが
また戻ってきたようだ。

くすっと青い空に笑って見せれば。

宝は見当たらなかったけど
あの頃と今を繋いだ虹の架け橋は
とても綺麗だと思った。

12/21/2024, 12:16:55 PM

あなたには伝わるだろうか。

この溢れるばかりの感情に名前をつけるなら。
きっとそれは激情だけど、凪いでいて、色褪せない。

そんな言葉にならないこの気持ちは
どこにも行き場所がなくて。

あの大空を見上げては
遠いところにいるあなたに、いつか届きますように。

あの彼方の向こう、その先に希望がありますように。

あなたの中に少しでも面影を残せたなら…。



…それ以上の幸せを私は知らない。

11/14/2024, 3:41:59 AM

さいごに

「また会いましょう」

その一言が言えれば良かった。


その一言があれば、もう一つの未来があったかもしれない。

そんな風に思えるから、切なくて。

あとひと呼吸の勇気があれば、なんて。


心にそっと傷をつけて去っていく、あの人に。

ほんの少しの幸せを願ってしまう。

8/19/2024, 7:41:42 PM

ころころ変わる、私の感情。

時に激しく、時に穏やか。

それはまるで嵐の中にいるよう。
緩急ついて、心は闇夜。
もくもくと込み上げる想いは積乱雲のその様で。
泣きたい夜はしっとりとした雨に似て。

毎日違う私の心。
おんなじ日はひとつもなくて。

暖かな風も、ひんやりとした静けさも。

すべてが私に重なって。

そんな私は空模様。

2024.08.19

8/18/2024, 9:32:42 PM

笑い方が上手くなった、ように思う。

私の心を隠すための笑顔。
人に合わせて、肯定の相槌を打つ。

疲れたなあ。そう思うことも増えてきて。

ふとした時に鏡を見て、笑顔を作る。

一日の始まりに、休憩中に、お風呂上がりに。

にこっと笑ってみて。
今日もかわいいな、なんて思えたらその笑顔は隠すための笑顔なんかじゃなくて。

鏡見て、笑って。
その笑顔がほんとになるように。

素敵な笑顔で今日も乗り切れるように。

頑張りすぎないための、笑顔のおまじない。

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