「いつまでも降り止まない、雨」
雨が降っても最初はそんなに気にしてなかった
こんな日もあるよね。
それくらいの気持ちだった。
でもある日、土砂降りになった
飲み込まれてしまいそうな程の勢いで
体に打ち付ける様な強い雨。
私の周りは少しず浸水していった。
その水に自分から潜る様な事はしなかった。
する勇気が無かっただけかもしれないが。
だが自分で潜らずとも、さほど広く無い此処はすぐに雨水でいっぱいになると思った。
だが中々いっぱいにはならなかった。
雨は相変わらず降り止まないのに
いつまで経っても自分の腰から首あたりで
減ったり増えたりするばかりで
中々、頭まで雨水が到達する事は無かった。
雨水が首より上に到達しないように
腰から下に減っていくこともなかった
雨が降り止まない此処が晴れるのを
願うのは無謀な願いだろうか。
この雨水が全て蒸発する日は来ないと思ってるなら、無理だと完全に諦めているなら、此処を雨水でいっぱいにすればいいだけの話なのに私はいつもギリギリの所で踏みとどまってしまう。
何処かで助けて欲しいと、救って欲しいと、
叶わない望みだと思いながらも願ってしまう。
「あの頃不安だった私へ」
あの頃の私へ。
まだ生きてます。
今のところ大丈夫だと思います。
なので、少なくともこの日までは生きているので希望を持って欲しいと思います。
人の未来なんて私には考えたって分からないんですから、未来を決めつけず、少しでも前向きに生きて欲しいなと思います。
それから、あの時の事を忘れたいと思う気持ちは痛い程分かるのですが、思い詰め過ぎず、難しいと思いますが自分を悲観し過ぎないで少しずつでも向き合って欲しいです。
過ぎてしまった事はどうにもなりませんし、過去に囚われ続けるより未来を、これからをどうしていきたいか、を考えて欲しいです。
今の私は忘れたいと思い過ぎて昔の事を色々と忘れてしまって、おまけに勝手に未来を決定付けて無気力になって、色々とやりたい事を諦めたり、人が怖くなってしまったり、まぁ…色々あります。辛くて苦しくて後悔する事が多いです。
何より随分と時間を無駄に使ってしまいました。
だから昔の私には小さい頃の大切な記憶を忘れないで欲しいし、勝手に未来を決めつけてそれを信じて疑わないなんて辞めて欲しい。
そこにある未来を無いなんて思っちゃ駄目。
あの頃の私ならまだ間に合うかもしれないから。
今の私みたいにならずに済むかもしれないから。
希望や未来が見えなくても、私は今生きてるから、その事実だけは信じて欲しい。
だからどうか前を向いて欲しい。
「逃れられない呪縛」
私はあの時、私を自分自身の手で
奈落に落とした。
そうきっとこれは呪いなんだ。
無知だった頃の私が自分自身に
掛けてしまった大きすぎる呪い
それに今でも苦しめられている
この呪いはきっと解く事ができない。
私はこの呪いを解く術を知らない。
あの日からずっと手足に枷を嵌めて
押し潰されそうなくらいの錘を身につけて
希望や未来なんて私にはない様な気がして、
まるで未来が決定されてるみたいで、そこに向かってただただ進んでいく事しか出来ないみたいだった。毎日、恐怖と不安と絶望感でいっぱいで、一日、一日経つごとに自分が消えていくみたいだった。忘れたいと何度願っても忘れられなくて、その代わりに大切な思い出ばかりが自分の記憶から消えていった。忘れたいと願うたび、一つ、また一つと大切な思い出が消えていった。
誰に言う事も口にする事も許されない
逃げたいと死にたいと何度も思った。
忘れる事も許されず、立ち向かい方も分からず、
逃れられず、きっと死なせてもくれない。
見えない鎖に繋がれて光一つ通さない小さな檻の中、私は逃げる事も死ぬ事も出来ず、その寿命が尽きるまで打ち勝つことのできない呪縛に少しずつ支配され侵食されて無惨に、惨めに朽ちていくのだろう。
「昨日へのさよなら、明日との出会い」
今日をどう過ごそうと必ず明日はやってくる
昨日をどんなに悔やんでも
今日という時間が過ぎていくだけで
昨日の記録を書き換える事はできない
その日は一回きりしかやってこない
チャンスは一日一度きり
その日選択した事も勿論、書き換える事は出来ないし、無かったことにも出来ない
なので後悔や悔やむことなんてよくある事で
あの時こうしたら良かった。だとか、あの時あんな事しなければこんな事には…。だとかよくある事でよく聞く話だ。
でも、それはいい事であり大事な記憶だと私は思う。確かに私も変えたい過去は沢山ある、トラウマも、過去の事が原因で後悔して悔やんで辛くて苦しくて死にたい気持ちになる事もよくある。
それでも、過去を悔やんだり後悔したりする事はいい事であり、過去を変えられない事に関しても同様に思っている。
過去を悔やんだり後悔したり出来るという事は
駄目だった所、上手くいかなかった事、などを少なからず受け止めて駄目だった、いけなかったと、思えてるという事だと思う。
つまり、知らなかった事、分からなかった事を肌で感じ、それらを受け止め乗り越える事が出来た時、大いに成長出来ると思っている。
話を聞くだけでなく実際に体験する事でより事実感が出て重く受け止める事が出来る。
勿論、過去の辛い記憶には自分にはどうしようも出来なかった事もあり、自分は悪くない事だってある。それらの記憶も含めて大事かと言われると
正直、解答に困るが、最初に言った様に過去には戻れない。同時にそれはこれからも同じ事である。どんな感情、気持ちが渦巻いていても明日は必ずやって来て、それはこれからも変わらない。
忘れたい過去がどの様なものだとしても、それは経験に、武器に、糧になる。それをどう扱うかはその人次第だ。乗り切るも、引きずるも、復讐するも、全てその人次第。
それは他人がどうこう言える問題ではないし、
明日をどう生きようとその人の自由である。
しかし私はその人がより良いと、思う道を自分の手で切り開いていく事が何より大事だと思っている。そして将来どうなっていきたいのかも。
その過去をどう受け止め、凶器になるか、糧になるか、経験になるか、武器になるかもその人次第なのだから。
「理想のあなた」
理想の私…自分が理想に思う自分は分からない
憧れとか理想とかそういう気持ちが分からない
私自身が思う理想の私は分からないけど
親に言われた事、誰かに言われた事を全て出来る様にならなくてはとよく思う
私の理想ではなく親や他人の理想の私だけど…
理想の私を沢山言われて、そうでなくちゃいけない、そうしないと嫌われるかもしれない、などと
思ってるうちに自分が思う理想の私がどんなものなのか分からなくなった。
仮に自分が理想の自分を思い描いても
その自分にはなれないから。
親や他人の理想の姿が私の中のあらなくてはいけない姿なのだから。
私が仮に理想を描けたところで、それはあくまで親や他人の下に存在出来るものなのだから。
叶わない理想をもっても
辛くなっていくだけなのだから。