蝙蝠

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4/25/2023, 3:42:23 PM

夜の帳はまだ上がることなく
スパンコールが散らばる
バルコニーに紫煙が揺らめく
睡魔の誘いを断って

これを夢としてしまうのは
余りに残酷すぎるから 
もう少し 夜明けを遅らせて

遠い昔の夜空には
流星が駆けていた
            お題【流れ星に願いを】
          タイトル【同じ空を眺めて】

4/20/2023, 2:18:32 PM

茜空 海に滲む
触れる指先
ふと 風に揺られ
夕日が綺麗だった
また同じ夕日が見られるか
最後の夏が終わりを迎える

絡まる糸は解け
いつか思う 冷たい肌を撫で
嗚呼 貴方以外は
             お題【何もいらない】
        タイトル【同じ夕日は昇らない】

4/18/2023, 4:24:09 PM

何処までも 限りなく透明で
唯々静かに騒がしい
どの色も 滲みぼやけて沈んでく

金剛石の檻と感じる
ゆらるり ゆらるり
水面が 下へ下へと突き堕とす
細い光は 欲に耐えず

嗚呼 美しき世界
この鍵の開いた檻から
にげようとせずに
              お題【無色の世界】
               タイトル【空白】

4/13/2023, 3:09:39 PM

窓辺で鳥が歌う 朝を告げるやうに
雲間に照りつく太陽が
旅立ちを誘う

あの日みた夢
あの虹の向こうへ

旅は終わらない
いつかまた会えたら

名を呼ぼう
嗚呼 今日は快晴のち虹
                 お題【快晴】
         タイトル【果てなき旅を君と】

4/5/2023, 2:03:44 PM

ちらちら 暗がりで空は泣き
星を呼ぶ
静かに波が呼吸する

逆さに見えた お月様
酷く大きく感じた
残された絡繰りが 叫ぶ
耳を傾けず流星の 勢いは止まらずに

待ち侘びた冷たさに微笑み
ぽかぽかと浮く 水泡を眺めていた

灯台が 何かを語ることは無い
              お題【星空の下で】
       タイトル【そして又、独りに戻る】

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