4/5/2023, 2:03:44 PM
ちらちら 暗がりで空は泣き
星を呼ぶ
静かに波が呼吸する
逆さに見えた お月様
酷く大きく感じた
残された絡繰りが 叫ぶ
耳を傾けず流星の 勢いは止まらずに
待ち侘びた冷たさに微笑み
ぽかぽかと浮く 水泡を眺めていた
灯台が 何かを語ることは無い
お題【星空の下で】
タイトル【そして又、独りに戻る】
3/17/2023, 9:58:44 AM
暗闇を恐れ 明るみに憧れを
爪先が独りでに 誘う
怯えは 溶けて中和する
体に満ちる 優越感に
手を伸ばし始める
嗚呼 この世界で独りぼっち
手を引かれるままに
お題【怖がり】
タイトル【さぁおいで】
3/16/2023, 9:27:58 AM
金木犀は踏まぬよう
灰色の 路地で
硝子細工に 細かな亀裂
蝋燭の火は 風の吐息に
ゆうゆら 揺れて
この素晴らき夜 忘るる夢に舟を漕ぐ
お題【星が溢れる】
タイトル【空のワイングラス】
3/15/2023, 8:10:12 AM
トスっ 遥かにあっさりと
罪悪や後悔の渦に 飲まれること無く
力の行進は 途絶えた
玉座に佇む 安らかな瞳
空っぽで 虚ろ
夢半ば 賽の目が示すは
愚かな者よ 神には成り得ぬと知っているのに
お題【安らかな瞳】
タイトル【排除】
3/13/2023, 3:44:59 PM
真っ赤な線が貫いて
深い空色を染め上げた
綺麗な琥珀色は罅割れて
透いた 翡翠はもう見えず
果てしない空を すっぽり覆う絡繰りは
嘗ての主に 懺悔して
帰らぬことに 涙した
お題【ずっと隣で】
タイトル【守護】