ゆめ

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8/26/2023, 3:16:20 PM

小学生からつけてる日記帳。
これだけが私の心の居場所───

「いい加減にしてよっ!!」
「そっちが悪いんだろ!?」

親は毎日毎日喧嘩ばかりで、

「あの子ってなんか、変だよね」
「気持ち悪いし、無視しようよ笑」

学校では友達もいない。

そんな私にも救いはある。
日記帳だ。

今日あったことや、感じたことを心のままに書く、その瞬間が1番落ち着くのだ。

そして....これが私の最後の日記。

8/6
今日は、最後の日だ。
日記を付けるのも最後になる。
町も世界も混乱してるだろうなぁ...笑
そして私は飛ぶことにした。
空高く、宙を舞う風のように。


「さぁ、人生最後の日記だ...!」
そう言って私は、日記を片手に堕ちていった。



あとがき
みなさんは日記をつけたことありますか?
私はよくお遊びでつけてました笑
今思うと、そんな時間もかけがえのないものだったんですね。




「人生日記」
#私の日記帳

8/23/2023, 10:56:31 AM

(懐かしい、海の匂いだ)
私が目にしている海はあの頃と変わらない、深い深い青色だった。

ポロッ..
不意に涙がこぼれた。

周りには誰もいなくて、でも、凄く心地よくて....

暖かい───。

ポロ..ポロ...ポロポロ
涙がどんどん溢れてくる。

「グスッ..ヒグッ...」
誰もいない海には、枯れた声と波の音だけが響いていた。

海は私に寄り添うかのように、近づいてくる。
そんな海に応えるかのように私も、海に近づいていく。

プクプクプク...
とうとう暗い底についた時、空からたくさんの手が伸びてきた。
驚いていると、

「おいで」
という声が聞こえた気がした。
その声につられて、私は空に昇っていった。




あとがき
海ってきらきらしてて綺麗ですよね〜!
私は泳げないんですけどね(苦笑)



「海と声」
#海へ

8/22/2023, 11:03:06 AM

「ふぅ、っ....」

テストを解き終わった私。
カリッ..カリカリ....

周りにはまだ解いている人、頭を抱えている人もいる。

「残り5分です!しっかり見直しをしてください!」
という先生の声が聞こえる。

(正直見直しとか、めんどくさい...)
そう思いつつも、テストを見ていく。

✓....✓..✓...✓.....

(なんだ〜、あってるじゃんっ♪)
少し安堵していると...
「裏の問題も!念入りにですよ!」

「....ぇ?」
急いで裏を返すと、白紙の問題があった。
しかも説明文だ。

(あぁ、こんなことなら....)

もっと真面目に見直しておけばよかったなあ、



あとがき
私もこんな経験あります笑
見るって凄く大事なことだなぁと思い、書いてみました!


「見る大事さ」
#裏返し

8/13/2023, 10:24:46 AM

学校に行かなくなって、何ヶ月が経っただろう。
春の風が吹いていたはずの外は、すっかり梅雨の匂いが漂っていた。

ポツ..ポツ...サーーーー.....
「雨降ってきちゃった..」
私は俗に言う不登校だ。

別に虐められているわけじゃない。ただ、行くことを身体が拒否してくるだけ。

両親はとっくの昔に亡くなった。
悲しくも何ともないけど、少し寂しく感じる。

ピーンポーン

(また来た...)

「つーゆーきーさーーん!!」
彼女は日向夏美、いつもプリントを届けてくる変わった人だ。

「もう、来なくていいって言ったでしょ、(呆)」

「え?でも、、露木さんが心配だよ...」

「っは?」
驚いて硬直していると、日向さんが続けて言った。

「だって露木さん、いつも暗い顔してるし、」

...気づかなかった。私はそんな表情をしていたのか。

「私が、、少しでも露木さんの役に立てるといいなって!」
そう言い、彼女は笑う。まるで、夏の太陽のように。

その瞬間私の心の雨は、元から晴れていたかのように止み、ほんのり暖かくなった。

..ポロッ
今までのことが溢れ出すように流れてくる。
父親が病気で亡くなったこと、母親がその後を追い自殺したこと、

「ッええ!?なんで泣いてるの!?」

そうか、私が学校を拒否していたのは...

.....ありがとう、日向さん。




あとがき
梅雨ってじめじめしているけれど、その後の晴れた太陽とかを見ると心が暖かくなりますよね!



「心と梅雨の日」
#心の健康

8/12/2023, 10:33:34 AM

お昼休み。
いつも通り弁当を食べていると、外から音が聴こえた気がした。
音のする方に向かうと、音楽室に辿り着いた。

ギィ..
重い扉を開ける。

すると、鳥の歌声のように軽やかなフルートの音色が耳に入った。

そしてその音色を奏でているのは、同じクラスの森河だった。

.・*’’*・.♬.・*’’*・.♬

驚いて硬直している俺のことを気にもとめず、森河は吹き続けた。

時間も忘れて聴き惚れていると、不意に日差しが差し込んだ。
「っ....」

眩しさが消え目を開けると、森河がこちらを見て、微笑んでいた。
その姿はまるで、森の精霊の様だった。




あとがき
音楽!素敵ですよねぇ。
皆さんはどんな音が好きですか?
私は低音の楽器が大好きです!☺️



「運命の音色」
#君の奏でる音色

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