世界に一つだけ
「死にたい」
うっかり、口から滑りでた言葉
この後返ってくる言葉は想像つくのに、話し合うだけ時間の無駄なのに。
私は自分の口の軽さを後悔した。
案の定、近くにいた母はこう云った。
「世界に一つだけの、貴方の命なのだから大切にしなさい。」
きしょくがわるい
無理だ、どうしても身体がうけつけない。
虫酸が走る
理解しようとしても出来ない。気持ち悪い。
思わず自分の部屋に駆け込んだ。
うずくまって、私は呟いた
「無責任」
この文章を読んで不快に思った方がいらっしゃれば謝ります
すみませんでした
踊るように
素肌にじわじわとスポットライトの熱が刺さる。
周囲の視線と相俟って、全身が痛い。
私は足脚を動かす。
ステップを踏んで、隣国の、王子様とワルツを踊る。
張り付けた笑顔、滲む冷や汗、
自分が、何者なのかわからなくなる
自分が溶けていく感覚
目から溢れる涙は誰を想うものか
私には考える余地もない、
(テーマから、少しずれている気もしなくもないような……)
心の灯火
果たしてそれをどう灯そうか。
私が灯しても良いけど、せっかくだし貴方でも良いかもね。
心が暖まる感覚、私は好きだ。
いつ消えてもおかしくない
私の灯火。
けれど、また、灯してくれる貴方がいるなら、
安心できるかな。
いつかは尽きるその時まで
大切に優しく扱ってよね。
香水
たしか、貴方は香水の匂いが苦手だったよね。
刺激的な香りは特に嫌がってた。
だから勿論、貴方はつけない。
私も、特別な日以外殆どつけない。
暗転?
出張お疲れ様。汗と混ざり合った卑猥な臭いを漂わせて、
さぞ、愉しかったようだね。
身体も、もう少しさ、洗ったほうが良いんじゃない?
臭いよ
何度か看過してあげたけど、無駄だったみたいだ。
私たち、おわりみたい。
さようなら、
私はあの日から、香水の、あの、独特の香りが嫌いになった、
言葉はいらない、ただ…
行動で示してほしいと思うだけ