8/19/2023, 2:30:24 PM
空模様
君の表情のようにコロコロ変わるものではないけれど、ゆっくりと変わる空模様がまるで君の心情を表しているみたいで。
だから、今日も雲ひとつない晴天だといい。
8/18/2023, 1:50:15 PM
鏡
手を繋ぐことはできないけれど、手を合わせることはできる。
たった一枚隔てられたそれは自身を客観的にうつしだすものだ。
果たしてそれを本当に客観的に見えるかどうかは、また別の話。
8/17/2023, 1:25:55 PM
いつまでも捨てられないもの
たとえば、無駄に増えていく紙袋や落書きのようなメモ。
中途半端な使いかけのノートに、ほとんど掠れたようなペン。
人からもらった好みではないアクセサリーとか、君への想いだとか。
いらないのなら、捨ててしまえばいいのに。
そう思うのに、まだ捨てられないのは、きっとまだ覚悟が足りていないから。
8/16/2023, 1:31:44 PM
誇らしさ
少し前まで、こんなにも小さかったはずなのに。
全部してあげなきゃ、って手取り足取り教えて、出来たらめいいっぱい褒めて。
幼かった表情も今では大人びて、まだ少しだけ残る面影に、ほっとする。
それでも、もう一人で歩けるのだと、あなたが言うから。
誇らしさで胸がいっぱいになって、不思議と涙が出た。
8/15/2023, 1:26:02 PM
夜の海
真っ暗なんだ。それこそ、月明かりだけが照らしてくれていて。夜の黒と深い藍色を混ぜたようなとても美しい色が打ち寄せて、離れていくんだ。
月明かりに反射した水面がきらきらと星屑のようで、隣にいる君をそっと盗み見る。
伏せられたまぶたと、長いまつげを濡らす涙がきらきらと美しくて。
聞こえた独り言にはあえて答えずに、聞こえない振りをして、ただ夜の海を眺めていた。