下に俯いてて気づかなかった多分綺麗だよ
――日差し――
いつか支えてくれた日差しは
いつしか苦しみに味方をしていて
愛に飢えては
ペンを持って
道に迷っては
自責に溺れて
ペンを離せもしなくなる
鈍い私は泳げず藻掻いて
いつか幸せになれるという
希望論すら捨てられず
捨て猫のように一匹猫を
呪いのように身に纏う
さようならして
さっさとさっさと
かえりたい
ありがとうして
やっぱりやっぱり
なきやみたい
――窓越しに見えるのは――
窓越しに見えるのは
静かに佇む赤い薔薇
幾らか昔に降った雨粒は
美しさのトゲを隠して
いつでも運命を信じるあなたに
窓越しですら目を奪われて
いつか愛する日が来るのなら
運命を疑うあなたがいいと願ってる
いっそう強くなった赤薔薇へ
どんな花を手向けてあげようか
――入道雲――
青き血液の管を持つ
手を伸ばしても届かない
空に広がる蒼の群れ
海の青から生まれた雲も
入道雲へと姿を変えて
空を求める
常に目の前にはあるはずなのに
いつか掴むと夢見てる
自分の夢すら掴めずに
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青は遠い色だって言われますよね
空の青を掴もうとしても手は空を切りますし、
海の青を掴もうとしても水の色は透明になる。
私のとても好きな表現のひとつを、今回は使ってみました。
そしてテスト勉強が大変です、テストある人のスマホ利用は計画的に(被害者より)
――夏――
太陽が強く生命を叫ぶ光で
夏蝉の声が弾み響く
草木の色も由り引き立つ
無機な教室まで暖かく照らしてくれる叫び声
世界も誰かの叫ぶ声で
何処か誰かの居る心室を温めていってくれるから
私は今日も着飾った叫びを放ち続ける
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LINEオープンチャットにて
「美しい言葉と生きる人達へ」
というオープンチャットをつくりました。
創作をしている、していない関わらず、文学系統に興味がある方を待っています。