――閉ざされた日記――

希望を愛す詩人はひとつ。
未来を変える手立てを思い。


今日も嫌いな一日だから
明日は亡くして愛す日にしよう。


言葉を愛す詩人の秘密。
閉ざされた日記の最期の役目。

――変わらないものはない――


花を想いて微睡む卯月
明日変われるとも思わぬままに
儚き花束揺蕩いて

みどり揺れること知る文月
織物纏う番の空に
三頂点も羽ばたいて

希み満つる事なき神無
眺めるそれは柔く妙味に
落ちるおぼろは竹を光らせ

おわりはじまり白紙の睦月
枕元からはじまる夢と
飾りつけだけの大人の世界

たった四期を忙しく走る
今も昔も歳月の中

変わらないものはない

と気付き呟く変われぬ詩人

――はなればなれ――


優しく白く繋がる心
ピンクに染まれ
熟れてカレ色
散って仕舞いに

かればなれ――

――きっと明日も――


愛し愛される人の群れから
嫌いの言葉でパーテーション

未来を想像するたびに
明日は来ないような気がしていく

愛を表現するために
今日も明日も棒に振っていく

離れがたい無辜の波
道を塞いだ杏の香り
心に埋まった空虚の笑み
きっと明日も 治せない

――踊るように――

笑いたいよ
私の帽子はあなたの1番のお気に入り
消えたいよ
闇夜に輝く線香花火 あなたはきっと気づけない

信じて走って消える道
僕は何をすればいいの？

愛しているわメジャーソング
演舞に愛を
リズムに他意を

乱舞でビートを把捉して
独り夜舞台は加速して

着物姿 あなたの声 私服姿 は不和の音
弾ける花火 弾ける心 踊るように 無駄なビート