――狭い部屋――


明るいとも暗いとも考えなかったものだ
勢いだけは天才らしく
傍から見れば壁や床に転がる凡才
息の根を止めたことで得たもの
1粒も気付かず埋もれ死ぬだけ

本物は狭い部屋にいたはず。？。？。

――失恋――


頭を駆け巡る電気信号には解かれない
ふわふわと浮かんで
消えてしまった
言葉

青薔薇と似た原理で
作られた紅の花

先に立たない後悔で
塗りつぶした心臓を
鋭利な刃物で突き刺した

人生のクライマックスに
クワの木の下での失恋を


――――――――――――
最近投稿できていなくてすみません！
部活動強化週間というやつで長引いておりました。
これからも投稿できる時はしっかり投稿していきます！
よろしくお願いします！

――あの頃の不安だった私へ――


今はまだ
不安の災禍の中にある

――透明な水――


赤を混ぜる
繊細で美しく
ほんのりピンク
生き物たちはそうして生まれた

青を混ぜる
神秘的で
物憂げなブルー
人にだけの知性が宿った

黄を混ぜる
楽しくておちゃらけた
あたたかいイエロー
太陽の光は生命を照らした

いつの日か
神様も忘れ去った頃

憎悪にまみれた黒の歴史

透明なグラスに
透明な水
もう透明には戻らない

――突然の別れ――


「ブロック」
震える指はその文字の前で止まってしまう

自ら友達になりたいと言った人を
自らの手で切ってしまうことが
果たして許されるのか

ずっと
ずっと
誰かにとって
「都合のいい自分」

後悔して後悔して
心をえぐられながら
無視されても無視されても
作った自分は話し続けた

これは愛だと押し付けられ
幸せなんだと思い込み
愛すことすらままならないまま
別れを望むようになった

貴女はそんな気持ちでしたか
心無い私を切り離したいと
思い続けていたのでしょうか

もしまた会える日が来るなら
ただ
この荒れ狂った世界の中で
言葉も交わさず一緒にいたい

余命は嘘であってください