――恋物語――


タップしてタップして
良い項目に
一目でチェックをつけていく

話して話して
悪い私は
彼らにブロックされていく

昔から恋に憧れていた。

だからこそ

「見た瞬間、ただただ運命だと思った。」
こんな1文から始まる恋物語をしてみたかったのです。

――真夜中――


真っ暗なやみの中で
震えながら歩いていたら
立っていた狐の子に
どうにも涙が抑えきれなくなった

全てを捨てる
その覚悟が間違いかのように
雫は真夜中を伝い続けた

――愛があればなんでも出来る？――


歪んだ愛
たとえば
相手の好意を求め続けるとか
相手の行為を盲信的に正当化し続けるとか
そんな愛ならなにも出来ないのではないでしょうか？

純粋な愛
運命的な
ずっとお互いを想い続けられる相手がいてくれるとか
一緒にいて心地が良いといつでも思えるとか
こんな愛ならなんでも出来るのではないでしょうか？

素敵な出会いはきっと来ると信じて。
焦らないで。
目の前に囚われないで。
またどこかで会いましょう。

――後悔――


私は私の選択を後悔したくありません。

――風に身をまかせ――


失敗の傷がいえない私は
まっさらな丘の
風に身をまかせて
歩きつづけた

広い草原を
花を踏まないように歩いた
私といっしょに
風に身をゆだねていたから

風に吹かれて
時計が直角に回っていくと
私は風になっていて
自然を揺らがし消えてしまった